二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 〔イナズマ〕きらきら流れ星〔ちまちま集〕 ( No.59 )
- 日時: 2011/01/02 16:25
- 名前: 桃李 ◆J2083ZfAr. (ID: eMRX3Yay)
やはり、ポジションごとに分けて練習を行った方が良いのか。夜桜イレブンを集めて、緊急会議を行う。右手に、落ちてた枝を握ると校庭をお借りした。
「じゃあ、希望とか取り入れていこーか!GK、何の練習やりたい?」
「本格的なシュートを止める練習だな…出来れば、相手FWとやりたい」
「了解!豪炎寺たちに僕が頼んできてあげる」
"森本"と書いた字の横に矢印を付け、「雷FWとの練習・希望」と書いた。こんな感じで希望を聞いて、相手の意見も取り入れ、決められた時間の中で練習が行えればいいかなーと思っていた僕。現実は、こんなに甘くなかったけど。
「葵さーん、ちょっといい?」
「あー…っとすいません。まだ、こっちは纏まってないんですけど」
「違う違う!俺と練習して欲しいんだ」
…いやいや、だからそれを決めてるんだよ今。一之瀬、話を聞いてなかったのかな?日本語、解るんだったら空気読んで頂かないと。早く、メニューを決めようと逸れた話題を持ち直す。が、また誰かが僕を呼んだ。
「ちょ、ダーリン!?うち以外の女と練習なんて…うちもその練習、混ざるわ!」
「…リカさんはFWですよね?なら、うちのGKの相手をして欲しいんですけど、」
「うちとダーリンの愛を引き裂こうっちゅうのか!?許さへんで!!」
…愛とかどーでも良いです。今やるべき事は、サッカーなんですよ。ってか、一之瀬は困ってるじゃん。成立したカップルじゃないんだよね。無理やりと言うか…積極的と言うか。
「吹雪…キミは、シュート練習ついでに森本の相手になってくれるよね?」
「ん?えーと…僕、葵さんと練習してみたいなー」
さっき抜かれたから、次は本気だすよ!可愛い笑顔で彼は、言う。やっぱり、本気出してなかったんだ。油断されてたんだ。弱いヤツだと思ってたんだ。あ、あれ?目から液体が流れ落ちた気が…
「…僕、メニュー考える意味、無かったよね」
「そうみたいですね〜…あ、森本先輩が浦部先輩に捕まった」
バラバラになっていくサッカー部。気付くと、色々な人に捕まって…半数以上がいなくなっていた。勿論、夜桜の2TOPは円堂によって確保されている。合同練習って、人を誘ってやるものだっけ?
「藤浪…あの、」
「うん、わかった。僕、色々な人と練習するよ。豪炎寺も一緒に頑張ろーね」
「…大丈夫か?藤浪」
大丈夫じゃない事は、確かだ。
「森本と練習がしてみたいんだが…言っておいてくれないか?」
森本は、リカさんに合同練習を頼みに行って、叱られている。愛を引き裂こうとした罰だ、森本。豪炎寺がまともな人に思えた僕は、大きく頷いた。