二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: □DreamNobel■ オリキャラ募集! ( No.19 )
- 日時: 2010/11/27 20:06
- 名前: 志筑 ◆aIk.35GwhE (ID: JryR3G2V)
■ポケスペ・マユさんリク品
[勘違い騒動]
*
見てしまった。
「じゃあなイエロー」
「はい!! グリーンさん、また!!」
—————ウチは見てしまった。
グリーンとイエローが一緒にいんのを、
見てしまった……!!
「あの2人、付き合ってんのか……??」
ウチの名前はマユ。
つい最近マサラタウンに引っ越して来たばっかりで、それ以前のマサラの事は知らない。
そして、このマサラタウンで一目惚れしてしまった相手がいる。
—————グリーンだ。
別に、顔で一目惚れじゃない。
ただ、見た時に好きになってしまったのだ。
え?! ソレが顔で判断してるって証拠?!
……やっぱそうなのか……な??
「イエローとグリーン、仲良いわよね」
「?! ブ、ブルーッ?!」
コイツは、ウチの友達のブルーだ。
やたらおせっかいだけどそんな所が長所なんだと言う事をウチは知っている。
そう、基本は良い奴。
……基本、はだけどな。
「おほほほ!! アンタがグリーンを好きだったなんてね、私にはバレバレなのよ」
「なあ……ブルー……あの2人って付き合ってんのか……??」
「(ちょっとからかってやろうかしら)……グリーンは表情には表さないけど、
グリーンもイエローもお互いを好いているんじゃないかしらねー
ま、精々頑張んなさい。それじゃ私行くわね、マユ!!」
ブルーは、楽しそうな顔をして去って入った。
そしてウチには後半ブルーの声なんて全く聞こえていなかった。
「—————!!」
お互いを好きあってる?!
お互いを—————
好きあってる……??
今、ウチどんな表情してるだろう……
「もう家に帰ろ……う……」
半分気力が萎えたまま、家へと思い足取りを引き摺って帰って行った。
*
次の日。
ピーンポーン。
ピーンポーン。
「朝っぱらから……もう……何なんだよ……お」
重い体を起こして、玄関に出る。
「うーい、どちらさ……グリーン?!」
「……よぉ、イエローから昨日聞いた。昨日、具合の悪いマユがいたって。それで体調は大丈夫か」
「イエローから……」
何を話したんだろう。
体調を心配してくれてグリーンが家に着た喜びよりも、
ウチはイエローとグリーンの関係の方が気になっていた。
『イエローから聞いた』。この言葉を聞いただけで、倒れそうだ。
「あれ……」
「お、おいっマユ?!」
その瞬間、意識が途絶えた。
*
パチリ。
目が覚めれば、自分のベッド。
「グリーンが着たのは夢だったのか……まぁ、そうだよな。
にしても気分の悪い夢を見」
「呼んだか」
「グ、グリーン?!」
夢じゃなかった。
本当に来てたんだ……じゃあ……あの発言も夢じゃないのか……
「———はあ……」
「……37.9度」
「え??」
「お前の熱だよ。こんなに熱あったならもっとおかゆとか作ってちゃんと食ってろ、良いな」
グリーン、真剣な顔をしてくれてるのか。
うん……そうだな……
「そうだな……」
「……」
「なぁグリーン……」
「何か様か」
「お前……イエローと付き合ってたんだな……」
「……は??」
「え?? ……あ!!」
しまった!! 熱に任せて、ボーっとして思わず……
うわ恥ずかし……!! でも熱出てて良かった……な。
じゃなかったら、きっとウチの顔真っ赤になってただろうし……いや、違うか。
熱が出なかったらこんな事きっとウチ聞かなかったんだしな……
うーん……
どっちにしろ聞く、だろうな。
そんな事を熱い頭の中で思っていると。
「お前アホか」
「……へ??」
「そんな訳ないだろ。アイツはただの……そうだな、弟子みたいなもんだ」
「でし……??」
「何でそんな事を聞いた?? ブルーの仕業か??」
するとその時だった。
「ごっ明答ー!! 流石グリーンね、おっほっほっほ!!」
「ったくブルーは本当に……よ、マユ、具合はどうだ??」
「ブルー……に、レッドォォォォォ?!」
次々に家に入って来る2人。
と思ったら。
「マユさん!! 大丈夫ですか?! ……と、グリーンさん、先に来てたんですね」
「イエローまで!!」
驚きの中に苛まれていると、レッドが笑顔で答えてくれた。
「見舞いに来たんだよ、はいこれリンゴ。ビタミンとかちゃんと取ってるか??」
「ありがとう……て言うかブルーどう言う事だよッ?!」
ウチは跳ね起きてブルーの元へ飛んで行った。
「好き合ってるとは言ったけど、別に付き合ってるとは言ってないわよ??
仮に言えば、アタシとマユだって好き合ってんでしょ!!」
—————や……やられた……!!
「おーっほっほっほ!!」
「ブ……ルゥゥゥゥゥゥウウウゥゥウウゥ!!」
*
マサラタウン、マユの家。
大きな声がマサラに響き渡ったんだとか。