二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

第三章 ( No.29 )
日時: 2010/12/16 17:29
名前: 双海 (ID: BdM.OEZp)

 “おまえを雇ってくれた人に忠誠を誓いなさい”

 僕は親にずっとそう言われ育った。

 そしてある日、おまえの雇い先が見つかったと言われた。

 そう、それが王だった。

 王にはこう言われた。

“王女の命令は絶対だ。そして、王女を悪になってでも守るんだ”

 だから僕は王女に言った。

“ぼくは王女様の命令は必ず守ります”と。

 それと同時に僕は誓った。

“この王女を守る為ならば、ぼくは悪にだってなってやる”

 王女は無邪気に笑った。僕も釣られて笑った。

 それから、王宮でいっぱい遊んだ。たまに王宮を抜け出したりして遊んだ。

 それは、王女が国の頂点へと即位する二、三年前の話。



 そうだ。
 僕は、言ったじゃないか、誓ったじゃないか。

 なら、僕が言うべき言葉はただ一つ。

「わかりました。」

 悲しくなんて、ない。
 全ては、僕が決めたこと。