二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re:   ▽ 鬼爪 【戦国BASARA3】 ( No.10 )
日時: 2010/12/31 23:20
名前: 蓮羽 ◆8ylehYWRbg (ID: vtamjoJM)
参照:                    眠いv

全然話進んでないのに年越し来ちゃった^p^
というわけで稜弥と三成と大谷さんで年越しします((

本編とはまったく関係ないので、読み飛ばし可です!!


▽ 伍 の前に年越し番外編
▽恐惶と蝶々と番犬の大晦日


『あともうすぐで年が明けるよー』
「今年は家康の首に辿り着けなかった……おのれ家康……イィエェヤァスゥゥゥ!!」
「その前に何故ぬしら当たり前のようにわれの部屋に居る」

炬燵(大谷専用武器)に当たりながら、3人はほくほくと大晦日の夜を過ごしていた。

『炬燵があるし、しかも蜜柑もあるからね!』

蜜柑の皮を剥き剥き、稜弥はそう和みながら言った。
口に入れると同時に広がる柑橘類(かんきつるい)系の爽やかな香りが広がる。稜弥は思わず両手を頬に当てた。

『蜜柑うまー』
「貴様だけ堪能するな、私にも寄越せ!」

稜弥の蜜柑を奪い取って三成も頬張る。
ぬしら童か、と大谷は呆れた様子だった。

「晦日とはいえ、ぬしらは相も変わらず平和よの」
「稜弥と私を一緒にするな!」
『残念だけど、俺と一緒に炬燵入って過ごしてる時点で三成も刑部も仲間だからね』

大谷の言葉に噛み付いた三成だったが、稜弥に一蹴された。
不満そうな三成に、そんなに嫌なのかと稜弥は眉を顰めた。

「まあまあ双方落ち着きやれ。喧嘩するほど何とやらと言うがな」

大谷がそうからかい口調で言うと、

「仲良くない!!」 『仲良くない!!』

と2人同時に怒鳴られた。
大谷はそんな2人を見ながら、ヒッヒッと引き笑いをした。


『それにしても新年迎える時ってさ、何ていうの、ワクワクしない?』

新年まであと30分、となった時、稜弥がそう楽しそうに言い出した。

『よし、じゃあ俺新年迎える瞬間に跳んで空中で年越す!』

「何を言い出すかと思えば……ほんにぬしは餓鬼よ、ガキ」
「稜弥の言う事に耳など貸さなくてもいいぞ形部」

思いもよらぬ2人からの批評に、思わず肩をすくめる稜弥。

『そこまで言うこと無いでしょ!』
と口を尖らした。


「しかし子の初刻ともなると……流石に瞼が重くなる(子の初刻…午後11時)
大谷が眠たそうに言うと、

『刑部寝なよ、夜更かしは体に毒だぞー』

稜弥が悪意を持ってそう言ってきた。

やはり年越しは起きているべきだ、という理念が人間の脳内に組み込まれているものである。
しかもそう他人からからかわれては、おずおずと寝れるわけがなく。

「……ぬしに眠気を」
『残念、俺今まったく眠たくないんですー!』

この時ほど稜弥を憎たらしく思ったことは無い、と大谷は後に洩らした。

『年越しに対する信念というか情熱が足りないねー刑部! ほら、三成だってまだ起きてるのに————……』

その時だった。
自慢げに刑部に語っている稜弥の右肩に、ドンと何かが倒れてきた。
驚いて目を見開いた稜弥は、右の方を見やる。

そこには、気持ちよさそうにすやすやと寝息をたてる三成の姿。
稜弥の肩に寄りかかる体勢で寝ていた。

「三成は睡眠をろくにとらぬゆえ、今いっきに眠気が来たと見えるな」

硬直している稜弥に、そう大谷が説明する。

「やれ、年越しなどに情熱を持っている小童はぬしだけのようよなァ、稜弥」

その言葉に、稜弥は悔しそうに歯を噛み締めた。

『くそう三成め、裏切ったなこのやろう……』

すやすやと眠る三成に、その稜弥の怒り声が聞こえるはずも無かった。





あけますねおめでとうございます
とりあえず平和な西軍が書きたかったのです

おそまつ!