二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: POCKET MONSTERS ( No.13 )
日時: 2011/01/01 18:03
名前: 黒影 ◆BX9zGDO0G. (ID: /HyWNmZ0)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode

第4話

2002/06/14(金)10:01


 トキワシティ。

 北にはトキワの森、西にはポケモンリーグに続く道がある、緑豊かな町。

 マサラタウンの隣町の為、レッドも何度か来たことがあった。

 少し辺りを見回した後、ポケモンセンターに入る。

 ヒエンとヒチョウの入ったボールを受付の女性に渡し、ソファーに腰掛けて一息ついた。

 その時。

「ねぇ、お隣座っても良い?」

 茶色のセミロングに水色を基調としたデザインのワンピース、白い帽子の少女が話しかけてくる。

 ソファーは他にも空いてるんだから、隣じゃなくても良いのに、と思いながらも、レッドは頷いた。

 少女は頬笑み、すぐ隣に座る。

 暑苦しく感じながらも、レッドは顔を垂れた。

「私、天海 蒼(あまみ そう)って言うの。貴方は?」

 レッドは無言でトレーナーカードを渡す。

「…安代 レッド? 安代 レッドっていうのね! よろしく、レッド!」

 テンションの高い女だ、と思うレッドの様子を知ってか知らずか、蒼はレッドに密着していく。

「マサラから来たんだ……それじゃ、結構初心者さん?」

 蒼がレッドの右腕に自分の腕を絡める。

 レッドの右腕に柔らかい感触。蒼の大きめの胸が触れる。

「あのさ、」

「あ、もうこんな時間! また会いましょうね、レッド!」

 蒼はレッドの頬に軽くキスをし、トレーナーカードをレッドの膝の上に置くと、ポケモンセンターを出ていった。

「……………」

 レッドはキスされた頬に軽く触れ、トレーナーカードを見る。

「……?」

 膝の上に置いてあったトレーナーカードには“天海 蒼”の文字。

 レッドのカードはない。

「…入れ替わった?」

 レッドはポケモンを受け取ると、ポケモンセンターを出てすぐに走り出した。