二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 戦国BASARA 〜時を越えた闘い〜 ( No.12 )
- 日時: 2010/12/09 20:03
- 名前: YAMATO (ID: .62EDtJk)
第六章 ライバルの存在
頼朝「なるほど。貴様の実力はわかった。初めから本気でいかせてもらう。」
謙信「ならばこちらも・・・。」
謙信は刀の柄を硬く握り、意識を集中させた。
謙信「神燕!」
白い真空波が駆け抜ける。
頼朝「フ・・・・」
頼朝「紅蓮刃!」
頼朝が振った刀からでた赤い衝撃波は炎を纏っていた。
謙信「神燕と形は同じだが色が違う・・・!」
頼朝「違うのは色だけではない。」
二つの衝撃波はぶつかった。
しかし、紅蓮刃の方が大きく見える。
頼朝「強さも違うのだよ・・・。」
紅蓮刃は神燕に打ち勝ち、かき消した。
そして謙信を襲う。
謙信「わたくしの神燕をかき消すとは、なかなかやりますね。」
謙信は軽々とジャンプして避けた。
だが牽制技の紅蓮刃は目くらましにすぎなかった。
頼朝は謙信の着地の瞬間を狙ったのだ。
頼朝「悪いが、早く片付けて平氏との決着を着けたいのでな。」
頼朝の刀が謙信の首を突こうとした時、すでに謙信は構えていた。
謙信「神鏡・・・!」
頼朝の刀を受け流し、目にも止まらぬ速さで斬る。
謙信「・・・。」
謙信「やはり簡単にはいきませんか・・・。」
なんと、頼朝は謙信の剣技をすべて受けていた。
頼朝は声を上げて笑っている。
頼朝「やはり戦いはこうでなくてはな!」
頼朝「相手が何をするかわからない、この緊迫感!最高だ!!」
頼朝「余をもっと楽しませてくれ!!」
そのころ武田信玄と平清盛は、ほぼ同等な闘いをしていた。
信玄「ふん、中々やりよるわ。」
清盛「両手武器使い同士、歴史に残るいい戦いができそうだ!」
清盛「おめえを片付けた後は、あの源氏をぶっ殺す・・・!」
信玄「何か恨みでもあるのか?」
清盛「知らねえのか?俺は武士のトップに立って、政権も握りかけていた。」
清盛「なのにあいつがでしゃばって俺の邪魔をしやがる・・・!」
信玄は清盛の大剣を斧で受ける。
清盛「だから俺は源氏を滅亡させる。俺の力で!!」
信玄「力に溺れた若僧がぁ!!」
大剣を振り払い、斧で清盛に一撃を入れた。
清盛「ぐぉぉっ!」
信玄「主は何でも力で治めて、それで満足か!」
信玄「動かざること山の如く!!」
大きい地殻変動が清盛を襲う。
しかし清盛は大剣を振りかざし、それをそのまま叩き割った。
清盛「力が全てだ!」
清盛「力があれば誰もが認め、誰もが邪魔をしない!」
清盛は大きくジャンプし、急降下する。
清盛「とどめだ!平家にあらずんば人にあらず!」
大剣を地面に突きつけると、大地が割れ、浮き上がった岩が信玄に襲い掛かる。
信玄「動くこと雷の震うが如く!」
激しく岩がぶつかり合い、ほとんどの岩が相殺した。
だが、信玄の岩の塊がひとつだけ残っていた。
清盛「こんな所で負けるわけにはいかねえんだよ!!」
清盛が岩を粉砕した。
だがその大きな隙を信玄は見逃さない。
斧が清盛を引き裂いた。
清盛「ぐ・・・・」
信玄「力とは・・・・まこと脆きもの・・・。」
清盛は倒れた。
謙信の方も決着が着いたようだ。
謙信「決着を着けなければならない相手がいるのは、わたくしも同じです。」
頼朝「なるほど・・・・貴様の速さは、その相手がいてこそなのか・・・。」
謙信「そちらも終わりましたか。」
信玄「うむ。いたしかたな。」
謙信「しかし、後味は悪いものですね・・・。」
信玄「ああ・・・。」
信玄「宿敵とは良いものよ・・・・・自分を強くしてくれる。」
謙信「そうですね・・・。」
すると、突然光が現れた。
その光は3人を包み、消えていった。