二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 戦国BASARA 〜時を越えた闘い〜 ( No.16 )
日時: 2010/12/22 15:08
名前: YAMATO (ID: .62EDtJk)

第八章 結束









政宗「俺達が勝つためには、どうしたらいいと思う?」

幸村「な、何をいきなり・・・」

政宗「いいから答えろ。」

幸村「・・・協力・・・でござるか?」

政宗「・・・・残念だが、不正解だ。」





そう話している内に以蔵は斬りかかる。


以蔵「何ヲゴチャゴチャ言ッテイル・・・!」


政宗はそれを六爪で受け止めた。


幸村「・・・!」


以蔵の額にある黒い玉を、槍で思い切り突いた。
だが玉はビクともしなかった。
政宗は以蔵を振り払い、退かせた。



幸村「駄目だ、硬過ぎて壊れん!」




政宗「勝つために協力・・・それもいいが、今必要なのはそんなチンケなもんじゃねぇ。」




政宗「結束だ。」




政宗「心を一つにする・・・つまりお互いを信じ合うってことだ。」

政宗「簡単な事じゃねぇ。なんせ今まで俺らはライバルだったんだからな。」

政宗「でも今は結束するしかねぇ。・・・力を貸してくれねぇか。」








幸村「今更何を言っているのでござるか。」

政宗「・・・!」


幸村「某は既に政宗殿を信じていたつもりだ。だからさっき隙を作っていたのにすぐ気づいたのであろう。」

幸村「この戦に結束の力で勝利してこそ、そなたと闘う事ができようぞ。」

幸村「某にも、力を貸してくれ。」


政宗「そうか・・・。」




幸村「いくぞぉぉぉ政宗殿ぉぉぉぉぉぁぁぁぁぁ!!!!」

政宗「OK!Are you ready!?」








二人の拳は交わされた。
未知なる力が溢れ出る。
天を制す蒼き竜と、地を制す紅き虎。
2体の兵(つわもの)は今、目の前の敵に向かって駆け抜ける。






政宗、幸村「竜虎皇来撃!!!」



















以蔵を操っていた黒い玉は砕け散った。




政宗「Rest in Peace 成仏しなよ・・・。」






龍馬「以蔵!」

龍馬は以蔵に駆け寄る。


龍馬「以蔵、しっかりしろ!以蔵!」


総司「政宗・・・・君がさっき『成仏しなよ』とか言ったから・・・・!!」

政宗「え、いやっ、そんなつもりは・・・」

政宗「つーかお前らこそ、いつの間に体が大丈夫になったんだ!ちょっとぐらい助けてくれても良かっただろ!」

総司「お、俺は君達の連携を見届けるために・・・」

幸村「言い訳でござる!」




以蔵「う・・・ここは・・・・・。」

龍馬「以蔵!!」

幸村「おぉ、以蔵殿が目を覚ました!」

政宗「ったく、心配させやがって。」












総司「そうか、行ってしまうのか・・・。」

政宗「あぁ。いつまでもジッとしちゃいられねぇ。」

以蔵「政宗さん、幸村さん、自分が不甲斐ないばっかりに迷惑をかけてしまって・・・。」

政宗「You're welcome. いいってことよ。」

龍馬「またいつかここに来た時、一度手合わせ願いたいものだな、政宗はん!」

政宗「いいぜ、受けて立ってやるよ。」

幸村「総司殿も、達者でな。」

総司「ああ。これからも新撰組で頑張っていくよ。」




政宗「good bye!」

総司「また会おう!」








政宗たちは光に包まれ、やがて消えて行った。