二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 戦国BASARA 〜時を越えた闘い〜 ( No.8 )
日時: 2010/12/05 20:11
名前: YAMATO (ID: .62EDtJk)

第三章 手合わせ





かすが「謙信様、只今戻りました。」

謙信「なにか情報はつかめましたか?」

かすが「はい、ここは平安時代で、武士が誕生して数年経ったそうです。」

謙信「これからどうしましょうか、甲斐の虎よ。」

信玄「うむ、元の時代に戻るのが先決であろうぞ。」

謙信「やはりそうなりますか。」

かすが「では私が・・・・」

謙信「いえ、これからは3人で行動しましょう。」

かすが「で、ですがそれはお二人の命が危なくなります!」

謙信「それでは、おまえにずっと働かせることになる。居場所のない私のためにそうする必要はありません。」

かすが「謙信様・・・・!」

謙信「いいですね、私の美しき剣よ。」

かすが「はい・・・!」




甲斐の虎は忘れられている!



信玄「コホン、それくらいにして行こうぞ。」

謙信「そうですね。」









信玄達は今、1180年の壇ノ浦にいたのであった。






一方、政宗達は・・・







政宗「とにかく、戻る方法を見つけるしかねぇな。」

幸村「ならば、手分けして情報を聞き出そうぞ。」



こうして4人は散らばった。



???「あのー・・・どうかされたんですか?」

佐助「あー、宿屋の人。いやーちょっと訳アリなんだよ。」

???「私にできることがあったら、なんでも言ってくださいね。」


と寺田屋の女の子は満面の笑みで言う。


佐助(かっ・・・・可愛い・・・!)


佐助「な、名前はなんていうの?」

爛「爛(らん)と申します。」

佐助「できることか〜。じゃ、飯行こうよ!」


幸村「さぁぁぁぁすぅぅぅけぇぇぇ・・・・。」

佐助「ひゃっ、分かってるって。てかまだいたの旦那。」









政宗「新撰組・・・・?なんだこりゃ。」

???「新撰組に興味があるのか?」

政宗「ん、あんたは・・・・ってか、何だそのダセーはっぴ。」

???「ダサいだと!?これは勇さんが何日もかけて作ったはっぴだ、侮辱は許さん!」

政宗「勇さん?」

沖田総司「おっと、自己紹介がまだだったな。俺は沖田総司。新撰組の1番隊隊長をしている。勇さんとは現在局長の近藤勇さんのことだ。」

政宗「なぁ、その刀はなんだ?」

総司「ん、これか?これは菊一文字といって・・・・」

総司「って人の話を聞け!!」



???「何の騒ぎだ?」

総司「あ、勇さん。何でもありません。」

近藤勇「その者は?」

政宗「Ah?この欧州筆頭の独眼竜を知らねえのか。」

総司「ああ。知らん。」

政宗(そういえばここは江戸時代だったな・・・。)


政宗「ああ・・・いや、なんでもねぇ。伊達政宗だ。」

勇「なにか訳があるみたいだな。中に入って、話してみよ。」

政宗「・・・。」






勇「なるほど、そんなことがあったのか・・・。」

政宗「信じるのか?」

勇「嘘をついている目ではないと、片目でも分かる。」


政宗「協力してくれないか?」

勇「・・・・いいだろう。」

政宗「本当か!?」

勇「ただし、お前自身を試させてもらう。」


勇「総司、お前がこの者の相手をしろ。」

総司「俺がですか!?」


政宗「別に誰でもいい。あまり俺をあまく見ねえことだな。」








総司「沖田総司、いざ参る!」

政宗「come on!!」



総司が取り出した刀は、鮮やかな緑色に輝いていた。
対する政宗は一刀を抜く。



総司「ええぇぃ!!」



総司は政宗に斬りつけた。
政宗はそれをかろうじて避ける。

総司が2回目に斬りかかったのを政宗は受ける。
火花が散った。



政宗(剣の振りは速いが、重さはさほどない。これなら・・・・)



刀を戻し再び斬りかかった総司の刀を政宗は受け流した。
そして総司がバランスを崩したところを狙った。




政宗「MAGNUM STEP!!」

総司「ぐぉぉぁああ!!!」



総司は吹き飛ばされたが、受身を取った。


政宗(普通なら、電気をあびせたんだから痺れて動けないはず・・・。)

政宗(只者じゃねえってことか。)


政宗「HA!面白ぇ!」



政宗は総司に休む暇を与えず斬りかかった。
すると、総司が前のめりの平正眼を構えた。



政宗「なんだ、あの妙な構え・・・?」



二人の間合いが詰まった瞬間、踏み込みの音と共に総司は政宗の胸を突こうとしたが、受けられる。



政宗「あめえ・・・!」

総司「あまいのはそっちだろう?」



政宗の胸に2箇所の激痛が走った。
そこから少量の血が落ちる。



政宗「く・・・・てめえ、何をした!?」

総司「今の突き・・・・キミには一突きに見えただろうが、3回突いた。」

政宗「何!?あの一瞬で・・・・!」

総司「これが俺の剣技だ。」

政宗「なるほどな・・・。」

政宗「でもアンタのおけがでようやく燃えてきたぜ。竜の六爪、抜かせてもらう・・・!」





勇「やめ。」


政宗「何!?これからじゃねぇか!」

勇「これ以上やれば、二人ともタダではすまん。これは『試験』と行ったはずだ。」

勇「試験で命を落とすことはあるまい。しかし、主は合格だ。」

勇「総司にあの一撃を入れられただけで、もう合格は決まっていたがな。」

政宗「じゃあ、協力してくれんのか?」

勇「ああ、新撰組の全勢力をもって、主に協力しよう。」

勇「総司、おまえはこの者と一緒に行動しなさい。」

総司「はっ。」



総司「改めて、沖田総司だ。宜しく。」

政宗「あ・・・ああ。」












その頃江戸に、新たな闇が迫っていることは、誰も知らなかった。