二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【イナイレ】炎と氷と心と体のアンバランス 夏休み編スタート! ( No.534 )
日時: 2011/01/10 11:58
名前: ユキナ (ID: J6XHjCd3)
参照: http://www.youtube.com/watch?v

〜とある世界にて〜


空間がうにぃーとねじれた。


そして、その空間のねじれの隙間から、



少年が現れた。



「・・・来たわね・・・」


黒く長い髪の女性がいう。


少年がそっと目を開く。



黒い雲が空全体に広がっている。

雨だ。



雨風に当たり、風鈴がリンとなる。


「あなたをここに送ったのは、星火(シンフォ)ね。・・・あの子はなんて・・?」



「・・・夢は、終わらせなければ・・・と。」


「・・・そう。あの子たちは、かなわぬ夢の欠片のようなものだから・・・」


雨は降り続ける。


「ここに来たからには、願いがあるのね。・・あなたの願いは・・・?」



いつの間にか、塀のところには、眼鏡をかけ学ランを着た少年が立っていた。

昔風の傘をさしている。


「・・・右目のもとへ・・・」


少年が言う。


「対価は・・もう、もらったわね。関係性・・そして、自由と時間・・・。」


女性が続ける。


「・・・あなたの願い、叶えましょう」

女性は、人差し指をスゥっとやった。



また、少年のあしものに魔法陣が表れた。


前とは違う、魔法陣が・・・・


そして、光りだす。


「あなたを右目のもとに送ることは、許される観賞範囲内・・。私は願いを叶えるだけだから・・けれどその先は・・・・・・・・」

「・・取り返さなきゃならないんだ。必ず」


「では、行きなさい。」


少年の体が消え始める。

「・・・消えるな。・・・」

少年が、眼鏡の少年に向かっていった。

「・・え・・・?」


そして、完全に少年の体がこの世界から消えた。



「・・・夢は、終わらせなければ・・・。あなたが私に最後に言った言葉ね。・・・・クロウ・・・・」


空を見上げる女性・・。


雨は降り続けた。