二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【イナイレ】炎と氷と心と体のアンバランス 夏休み編連載中!! ( No.702 )
日時: 2011/01/15 21:50
名前: ユキナ (ID: eK4vc3Ov)
参照: http://www.youtubecom/watch?v

ファイ「っ・・」

カ「ぁっ・・・」

「だめよ!!」

モコナ「ファイ!!」


ザッバーン・・・


とファイが水の中に飛び込んだ。










水の中を泳ぎ進むファイの目に見えてきたのは、




ファイ「!!!」






小狼が、神威の両腕を押さえている。


神威の腕からは、血が流れ出ていた。



二人とも傷だらけだ。



だけど、さっきと違うことがある。






まったく逆なのだ。


さっきまでは、神威がおしていた。


しかし今は、小狼が押している。



立場が逆だ。




小狼がファイを見る。












———————————————


———おきて・・、君の大切な人が、戻れなくなる———



サクラ「・・・・大切な・・・・・人・・・・」


———————————————








小狼がファイに目をやる一瞬のすきをついて、神威が強引に腕をはらい、その長い爪で小狼の腹をひっかく。



一瞬にして血は広がる。


神威「『エ』がそれほどの力を持つとはな。『エ』は血を語り継ぐものが食料として必要とする、魂のない人の形をした紛い物。」


神威の腕のほうに流れていく小狼の血。



すると、スゥゥと神威の傷が治っていく。


そして長い爪を引っ込めた。


神威「・・・お前が主人か」

神威がファイのほうを見る。


神威「・・・・・いや、まさかあのハンター・・?スバルがあんな奴に血を与えたから・・・・・・・・・」


ファイ「・・・ちがう・・。彼は本当にいい子なんだ・・・・」


小狼のほうを見る。


ファイ「サクラちゃんを守ってる。羽を集めようと一生懸命で・・・」




小狼が目を開く。



右目だけが・・、光のないただの茶色だった。










〜とる世界にて〜


「右目の封印が・・・・・・」







〜???にて〜


「きれた・・・・・。」


一人の男が、丸い鏡の中にうつる小狼たちの様子を見ていた。


「あれは・・、とらえたクロウリードの血筋である小狼をもとにつくった写身(うつしみ)。羽を、集めるために・・

羽を、クロウ国の姫(サクラ)に戻すために、何事もいとわぬように、阻むものはすべて排除する。・・そう作った。・・・・しかし・・・・。本体である小狼は、写身に己の心を映した。その眼に込めて。

抵抗する本体(小狼)を再び魔力で拘束し、写身の右目を取り除こうとした。・・・が、さすがわクロウの血筋。魔力を込めた右目を取り除けば、写身も滅する。本体と同等の力を持つものを何度も作れるわけではない。・・それに、たとえ他者の心が写ってうても、
羽を集めるという目的さえたがえなければよいだけのこと

だからそのまま手放した。時を読み場を読み、写身がクロウ国へといき、遺跡の力のカギとなるあの姫と出会うべく、道筋を間違いなく歩めるように・・

全ては決められた道筋通りだった。

あの魔女が阻むまでは・・・・。」










〜とある世界にて〜


「左目を与えたことで、小狼の魔力は反芸した。だから時が流れ成長し、飛王(フェイワン)が施した雄平のしるしを敗れるまで、ずっとあの子は待っていた。己の自由と時間を対価として・・・・飛王の魔力は強い。小狼と同じ、クロウリードの血筋で、彼に積む力の持ち主。それに飛王は、願いを叶えるためならきっとどんなことでもするわ・・・(影山よりひどいZE☆)・・けれど、それを邪魔するのは観賞できる範囲内・・。

私が飛王のもとにいる小狼に手を出せなかったのも。
だから私も待っていたわ。

小狼が目覚める時を・・・・
でもそれは同時に、もう一人の小狼の右目の封印がキレることを意味する・・。
もう一人の小狼に与えた心が、本体の小狼に戻ってしまうから・・。」