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—プロローグ—


　自分の背負った罪。
　それは生半可な物なんかじゃ無く、命を背負っている。
　幼い頃に殺してしまった、私の義理の弟。

　あの頃に、戻りたい————……。


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　彼女————否、黒山　夜はフッと我に帰り、景色を見つめた。

　此処は日本。
　夜の生まれ故郷だ。
　つい最近まで夜は仕事で、海外に出掛けていた。
　久し振りに日本に帰って来たのである。
　……実を言うと、夜は日本での良い思い出は残っていない。
　悪い思い出ばかりで、仕事を理由に日本に帰って来ていなかった。
　しかし、日本にどうしても帰らねばならない理由が出来て、仕方無く帰って来たのだ。


「日本……久し過ぎるな。仕事であろうと、来るつもりは一切無かったが……仕方無いか。ボンゴレファミリーに呼ばれたのではな……」


　溜め息を漏らし、夜は面倒だと呟く。
　しかし、満更でも無さそうに微笑んだ。


「まぁ……日本には帰らねばならないと思っていたし、もう直ぐあいつの命日……だしな」


　悲しいのか嬉しいのか……。
　よく分からない様な笑みを覗かせ、夜はまた景色に目線を戻す。





　待っていろ、ボンゴレファミリー……。