二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 刹那の欠片 【REBORN!】 オリキャラ募集! ( No.35 )
- 日時: 2011/04/27 23:05
- 名前: 葵 (ID: 7jw4zwan)
5話 赤狐来る!
次の日。
あっという間に夜の自己紹介も終わり、夕方になった。
ツナや獄寺や山本はリボーンに呼び出され、教室に残っていた。
「何で呼び出されたんだろな?」
「うーん………リボーンのことだし、嫌な事言われそう…かな」
今までのリボーンからの数々の教え(という名の苛め)を思い出しながら、ツナは冷や汗を流す。
こうやって集まる時に限って、嫌な事ばかり起こる。
ツナはリボーンと暫くいて、ようやくリボーンの性格を把握し始めていた。
最近姿を現さないのも、言いづらい事があるからだろう。
ツナは少し決心しながら、リボーンが来るのを待つ。
すると、だんだん…だんだんとボンゴレファミリーの守護者が集まって来たのだ。
先ずはウザったい牛の子———ランボ。
続いて、熱血過ぎて逆にウザい青年———笹川 了平。
更には、眼帯を付けたレヴィ曰く妖艶な少女———クローム髑髏。
雲雀以外の守護者が皆、並森に集まったのだ。
「皆呼ばれてたのー!?」
「パオパオ老師に呼ばれたのでな!」
「……ボスを守れって…」
「ガハハハ! リボーンに言われたから来てやったんだよ! 遂に、ランボさんの強さに気付いたんだよ!」
久し振りのパオパオ老師登場である。
というか、女に男を守らせるというのも変わった話だ。
因みに、ランボの目にはうっすらと涙が浮かんでいる。
きっとまた、リボーンに締められて此処に強制送還されたに違いない、とツナは溜め息を漏らす。
しかし、何故守護者達を集めたのか?
其処がツナにとって最大の疑問であった。
———やっぱり、また良からぬ事でもあったのかな…?
もし、またヴァリアーと戦えとか言われたら!?
俺…もう逃げたい!
(因みに設定は忘れていましたが、ヴァリアー編直後ですからね!)
内心ビクビクしながら、ツナはリボーンを待つ。
瞬間。
恐ろしい程の殺気に気付き、ツナは勢い良く振り返る。
「せ、先生!?」
「お前等…もう下校の時間だぞ? 何故此処にいる?」
「パオパオ老師に呼ばれて来たのだ! もう直ぐ来る筈だ!」
極限だ! と叫び、了平のパンチが空を切る。
獄寺は夜を睨み、山本は夜に笑みを覗かせる。
夜がクロームとランボに目を向けた。
「此の二人は? 此の学校の者では無い筈だが…?」
夜がクロームの肩に触れようとした瞬間。
___ズガンッ!
銃声がして、皆がそっちを見る。
夜はそういう事か! と声を漏らし、舌打ちをした。
「お前が呼んだ訳か……伝説のアルコバレーノ、晴の守護者……リボーン!」
「俺以外に、誰かいるのか?」
バチバチと火花を散らしながら、リボーンと夜は睨み合う。
ツナはそんな二人を交互に見て、少し焦る。
まさか、まさか———。
其のまさかはあっさりと打ち破られることになる。
「最狂の殺し屋、“赤狐”!」
「こ、こ、殺し屋あああああああああああああ!?」
ツナの叫び声が並森中に響いた。