二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 刹那の欠片 【REBORN!】 5話up! ( No.36 )
- 日時: 2011/04/27 23:07
- 名前: 葵 (ID: 7jw4zwan)
6話 報告来る!
「何だ、沢田。変な叫び声を上げて。まさか私が殺し屋だって事を、気付いていなかったのか?」
「ええええ!? 気付いてないよ!?」
思わず夜が先生だと言う事を忘れ、いつもの様に突っ込むツナ。
後で小さなか細い声で、です…と付け足した。
です、を付け足した所で、一切言葉として成り立ててはいないが。
夜はそんなツナを見て、少しだけ笑みを浮かばせた。
けれど、直ぐに厳しい表情を見せる。
「リボーンさん、何で俺等を呼び出したんスか?」
喋らないリボーンに、獄寺は問い掛ける。
リボーンは無言のまま…ただただ夜を見つめ続ける。
え、え? と焦る獄寺を余所に、沈黙は続く。
誰も口を開かない。
無論、了平も…ランボでさえも。
———何?
何でこんな雰囲気!?
話しちゃ駄目なの!?
ツナは少々悩みながら、二人の間に割り込んだ。
「あの…さ……何で喧嘩腰…?」
「あっちが睨んで来るから、迂闊に話せなくてな…。今日此処に来た理由は…。リボーンから聞くが良いさ。私はまだ学校の巡回があるのでな。行かせて貰うぞ?」
「あ、ど、どうぞ…」
ツナは夜の威圧感に若干怯みながら、道を譲った。
———あの威圧感…。
やっぱり、先生は只者じゃないんだろうな…。
って、そもそもボンゴレファミリーなんて言うマフィアに関わりたく無かったよー!
生きてて殺し屋なんかと関わるなんて、ビックリだよ…。
ハァ、と溜め息を漏らした瞬間。
リボーンからの必殺キックがツナの頭を直撃した。
「溜め息なんかついてんじゃねぇ。ただでさえウザいダメツナが、更にウザくなるぞ」
「う、煩いな! 其れに家庭教師なら、頭を蹴るなよ! 馬鹿になるだろ!」
「大丈夫だ。ダメツナは此れ以上馬鹿になることなんかねーからな」
ツナは横暴だ…とか呟いていたが、リボーンに銃口を向けられて押し黙った。
其処で、リボーンは本題に入る。
「夜は正直言って、新しい属性を持ったフリーの殺し屋だ。属性は闇。其れで、天下のボンゴレファミリーに穴が空いてるといけないと思って、夜をスカウトしたんだ」
「何勝手にそんなことしてんのー!?」
「で、結局駄目だった。理由がダメツナの駄目さ加減と、最近弱体化してるボンゴレに嫌気が差したからだと。其れで、夜にそんなこと無いって事を証明する為に、ボンゴレファミリーの守護者vs夜の戦いをすることになったんだぞ」
サラリとツナの叫びを無視し、リボーンは話を続行する。
リボーンの話が終わり、理解出来ていないのかいるのか分からないが、誰も返事をしない。
ツナも未だに理解に戸惑い、最終極論に辿り着けてはいない。
ツナの頭がパンクしそうになった時、獄寺が叫んだ。
「つまり、また戦うってことッスか、リボーンさん!」
「簡単に言えば、そうだな」
「ヒィ…。先生相手…しかも女の人相手に本気なんて、無理だって!」
「極限に楽しみだ!」
ランボは話に飽きたのか、既に教室から消えている。
ツナは絶対無理! と叫びながら、頭を抱える。
考え過ぎて、若干痛みを帯び始める頭。
最早先程蹴られたせいなのかさえ、分からなくなって来る。
———無理だって!
あんなの、勝てる訳が無い!
あぁ…考え過ぎて頭が痛いな…。
知恵熱出そう…。
っつっても、其処まで頭使って無いかも…。
若干混乱し始めたツナに、リボーンは述べる。
「命を掛けた勝負だぞ。負けたら、死ぬからな」
其の一言で、ツナは其の日一日中顔が真っ青だったとか。