二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- *暴走* ( No.16 )
- 日時: 2010/12/06 15:01
- 名前: リンネ (ID: sursjWUQ)
- 参照: http://rinne-Lucifer
アレンがジェリーとすれ違いざまに食堂を出ると、廊下が食堂と同じくらい大破していた。
おそらく、コムリンのせいだろう。
と、背後から殺気が・・・
「アンタ達、何してくれてんの・・・?」
「ジェ、ジェリーさん・・・?」
「食堂をこんなに滅茶苦茶にして・・・。」
しゃべる度、殺気が増していく。
「べ、弁償はコムイさんたちにさせます!」
ラビがコムリンに捕まっている上に、
コムリンの危険さを知っているアレンは、
そう言い残して廊下の傷を目印にコムリンの後を追った。
—一方、食堂内。
「アレン君、出てっちゃった・・・。」
腕の中にリンネを抱え、リナリーはアレンが出て行った先を見ていた。
「神田も、追いかけてあげなよ。」
「モヤシを?嫌に決まってんだろーが。」
「じゃ、この子一緒に運んで。
落ちてきた天井で頭、打ったみたい。」
と、リナリーは抱えていた頭から血を流すリンネを
さしだした。
「・・・・・・チッ。」
面倒だと思ったが、モヤシを助けに行かなきゃいけないならば・・・と考えた神田は、
リナリーと一緒に運ぶ事にした。
「みつけたっ!!」
廊下を辿っていたアレンはコムリンを見つけた。
というより、残骸を見つけた。
「また、あの変態が造ってたのか。大丈夫か?」
残骸の向こう側から、スカートを穿いた男の子がやってきた。
「はい、えっと、その格好でその話し方は・・・レイ?」
レイは、ラビと同じぐらいの頃から教団にいて、
その容姿を使い女装している男の子だ。
「今日はミニスカだぜ!ウォーカー。」
「はあ・・・。ラビは?」
「そこ。」
レイの指差す先に、ラビが転がっていた。
「無事ですか。」
「なあなあ、ウォーカー。」
「はい。」
「リナリーちゃんは?」
「動いていなければ、多分、食堂に・・・。」
「分かった!食堂な!」
そのままの格好で、レイは食堂のほうへと向かっていった。
(あのままって・・・。)
「う〜ん。殺されるっ!!」
訳の分からない言葉をはいて、ラビが起き上がった。
「何を言ってるんですか、ラビ。」
「あ、アレン。助けに来てくれたんさ!?助けてくれさ〜。」
「もういませんよ。」
「は?」
ラビはきょとんとした顔をして、辺りを見回した。
少々廊下が壊れているが、確かにコムリンの姿はない。
「アレンが壊したん?」
「いえ、レイですよ。」
「レイ!?そう言えばミニスカを穿いてたさ。アレンはあんな格好しないもんな。」
(当たり前ですよ・・・)
ラビの言葉に少々呆れながら、アレンは事件が終わった事に、安心した。
—事件が終わった事を知らない科学班は・・・
「班長、もう大分静かになりましたよ。出ましょうよー」
「いや、まだだ。罠かもしれない。」
「ああいう状態の室長がそこまで考えるわけないですよ〜。」
深読みしすぎた科学班はその日その場を動かなかったそうだ。