二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

*夢* ( No.19 )
日時: 2010/12/06 19:11
名前: リンネ (ID: leOS3oG6)
参照: http://rinne-Lucifer

リンネは病室の中、夢を見ていた。

「暁の子、明けの明星よ。どうしてあなたは天から落ちたのか。国々を打ち破った者よ。どうしてあなたは地に切り倒されたのか。」

そう、焼け野原の中心で呟く夢。
三歳という幼さにしては難しい、言えるはずのない言葉。
その光景を他者の目で見ていた
(うろ覚えだけど、その前に誰かに頭をなでられて、何か飲まされたんだよね・・・。)
何か、じゃなくて、血。真っ赤な血。
神々しくも見えたあの人がくれた血。
私の目の前で腕に大きい傷をつけて、そこから出てきた大量の血を、口に流し込んだんだ。

名前は何て言ってたっけ・・・


確か・・・・・・・

「ルシファー。」
「え?」
目覚めたリンネの前にいたのは、ショートヘアの女の子。
名はリナリー・リー。
コムリンを作った張本人の妹だ。

「あ、起きたのね。ずっと眠ったままだったらどうしようって、思ってたところなの。」
「ずっと・・・・・?」
「まあ、そこは気にしないで。さ、兄さんに知らせに行きましょう。」
「兄さん?」
「ここの室長です。」
手を引っ張る女性の後ろを見れば、説明してくれた額に逆さペンタクルのある少年と、
明らかに不機嫌な黒髪の少年がいた。
「えと、お名前を・・・。」
「ああ、そうでしたね。僕はアレン・ウォーカー。自由に呼んで下さい。」
「私はリナリー・リー。リナリーで良いよ。」
「そして、あっちの仏頂面が神田ユウ。自由に呼んで良いですよ。」
「アレンにリナリーにユウ?」
「ファーストネームで呼ぶんじゃねえ。」
不機嫌そうな顔が更に不機嫌そうになった。

と、廊下を走る音がこちらへ近づいてきた。
そして、バンッと乱暴に病室の扉が開いたあと、

「ユーウーッ♪」
明るい少女の声が病室に響いた。
「ここにいるって皆が話してたから来てみたらやっぱりいたー♪」
「????」
「あ、彼女は、」
アレンの紹介の言葉を遮って、手が伸びてきた。
「初めまして!私、九条アリスってゆーんだ!よろしくね♪」
「あ、はい。」
手が伸びてきたので、やる事は一つしかないだろうと思い、握手を交わした。

「自己紹介が終わった所で・・・、手を退けてください。」
目の前を通されて非常にやりにくい状態だったアレンが話した。
「あ、ごめん。」
パッ、と手を離し元の状態に戻した。

「ユウ、コムイが呼んでたよ♪」
「・・・・・・ああ。」
神田は気力がなくなったのだろう。
アリスと一緒に病室を出て行った。

「神田が兄さんの所に行くなら仕方ないか。先にあっちに行こう。」
「あっちって?」
「へブラスカのとこ。」
リンネは腕を引かれるままについていった。

葵さんのオリキャラ・九条アリス。
こんな感じで良かったでしょうか?