二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- *藍歌* ( No.36 )
- 日時: 2010/12/11 12:23
- 名前: リンネ (ID: Jt/edHAP)
- 参照: http://rinne-Lucifer
「リンネ、着きましたよ。」
「んにゃ・・・?」
心地よい眠りについていたリンネは、重たい瞼を嫌々上げた。
「もうちょい・・・。」
「だめよ!着替えてないじゃない。」
「着替えって、このままでいいよ〜。」
「だめです!折角作ってもらったのに申し訳ないでしょう!」
「分かった・・・よいしょっと。」
勢いをつけて起き上がる。
「これです。ちゃんと着替えてきてくださいよ?」
「は〜い。」
差し出されたかばんを受け取り、いかにもやる気のなさそうな返事をする。
—10分後。
「リンネ〜?着替えましたか〜?」
中から「うん。」とあっさりした返事が返ってきた。
ガチャ、とドアが開き、リンネが出てきた。
左胸の所にはローズクロス。
全体的に見ればちょっと短いワンピースで、ボタン三つでとめる簡単なものだった。
ちゃんと短いズボンもついているそうだ。
腰にはベルトでイノセンスを入れる小さいバッグがついていた。
足は茶色のブーツでリンネ曰く、「動きやすいよ。」らしい。
「じゃ、行きましょう。」
「ちょっと待って。地図確認。」
コムイの書いた地図と、さっき提供してもらった地図を見比べ、
「こっち。」
と、指差した方向にスタスタと歩いていった。
「待ってよ〜。」
「はやいですって。」
—町
血で真っ赤に染まっている道を、少女が必死に走っていた。
「逃がしちゃだめだよぉ。」
カボチャ頭の傘に乗った、女の子。ロードだ。
そのロードの狙いは、逃げる少女。
(やばいなぁ・・・。)
一瞬だけ、後ろを向いてしまった。
その一瞬がいけなかった。
ガッ。
何かに足を引っ掛けてしまい、転んでしまった。
アクマにも追いつかれ、立ち上がる暇もなくなった。
(追いつかれた。)
止める事が出来るものの、右目と言う狭い範囲だ。
さすがに十体位いそうなアクマを全部止められない。
一体に気をとられてあっという間に捕まってしまう。
色々な事を考えていたら、アクマが襲い掛かってきた。
(万事休すってやつか・・・。)
その時、翼の広がったような音がし、お腹の辺りに腕をまわされてる感覚がした。
(・・・・・・・・・?)
違和感に目を開けると、光景がさっきと違っていた。
(町を、上から見てる。)
「アレーン!!後よろしくねっ!」
声に気づき、誰か、と見上げれば背中から翼の生えた少女が自分を抱えていた。
「えっと、誰?」
「後でね。さ、Uターンするよ。息ちょっと止めてないと死んじゃうかもね。」
「は!?」という前に高速でUターンされたので、息を止めるしかなかった。
「いいよ〜。」
「ブハッ。」
ハ〜ハ〜ハ〜と急いで呼吸を繰り返す藍歌に、リンネは自己紹介をした。
「私、リンネ。たぶん年下だけど、仲間だしいいよね?」
「仲間って。」
「貴方と一緒で、イノセンス使うの。」
ご飯らしいんで、いったんここで区切ってまた書きます。
途中から夢樹さんのオリキャラ視点の物語です。
どうだったでしょうか?