二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【Dgray-man】-鍵の少女-  ( No.100 )
日時: 2010/12/21 15:46
名前: 花影 ◆wNp4n0Oqx2 (ID: EHM01iHp)

「ひどい…」
レイナは、目の前の惨状を見てただ、呟く事しかできなかった。
ぐちゃぐちゃに破壊された街。それでも必死にイノセンスを守る探索班。
探索班のうしろには、透明な箱のようなものが合った。
─AKUMAを一時的に封じておくモノだ。
「最良な判断だな」
神田が透明な箱に入っている二つのヒトガタを見ていった。
「──イノセンスを守ることを優先したか」
言い残して、神田はAKUMAに突っ込む。
「アレンは探索班とイノセンスを!」
レイナも神田とともに突っ込んでいった。
「ほわぁ?!」
しばらく呆然としていたアレンだったが、やっとのことで思考が追いついたのか、奇声を発した後、探索班の元へ向かう。
「大丈夫ですか?!」
アレンは倒れている人を見つけて揺すってみる。
人は黒の砂になり、人だったモノになった。
「──ッ」
ギリッと、奥歯をかみ締める。
だが、今はそんなことをしている場合ではなかった。
「アレン!」
一通りAKUMAを片付けたレイナが、アレンのもとへ駆け寄った。
「タリズマンの中にいる『人形』がイノセンス…」
(──っ)
静かに呟くレイナ。
その表情は、苦虫を噛み潰したような苦渋の表情。
「?」
レイナの表情に疑問が浮かんだ。
アレンは立ち上がり、『人形』のもとへ向かう。
「いつ、またAKUMAが襲ってくるか分かりません。此方へ…」
結界を解除して、アレンは手を差し伸べる。
そっと、少女の手が置かれた。