二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【Dgray-man】-鍵の少女- オリキャラ募集 ( No.33 )
日時: 2010/12/11 22:05
名前: 花影 ◆wNp4n0Oqx2 (ID: EHM01iHp)

とどろく轟音。響き渡る少年の叫び。見るも無残に破壊された街中。
これはとある街中の惨状だ。
原因は泣き叫ぶ少年を捕まえたロボット。と、その上に乗っている白服の男。
「ラビッ!がんばってください!」
そこへ叫ぶのは、先ほどまで捕らえられていた少女を抱えた白髪の少年、アレン。
それに呼応するように、周りの集団が「おう!がんばれ!」などと喚いている。
とうのラビは、コムリンの中に押し込められてしまった。
押し込め終わったコムリンが見回し……
「えっ?私?!」
……リナリーのところで止まった。
「逃げるよー?!」
何故か疑問符のアリスが叫ぶ。
「アレン君?下ろして?」
「あっ、はい。すみません」
「ううん」
こうして一同は走り出した。
・・・・・・ラビを見捨てて。

この辺りから、章の冒頭へ。

もちろん、コムリンも追いかけて来た。
そして、その上のコムイがなにやら叫んでいる。
「リッナリー!なんで…」
何かが疑問のようだ。
・・・大体は予想がつくが。
「ちょ?!兄さん?!」
そう返すのは、アレンと平行して走っているリナリー。
「何で・・・っ何で・・・っ」
コムイが下を向いてなにやらぶつぶつ言っているときだった。
反対側からドタドタと足音が響いた。
「しつちちょおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」
科学班の皆だ。
目が血走っているのは、たぶん寝不足のせいだろう。たぶん。
「神田ぁぁ!どうにかしろ!」
科学班の誰かが叫んだ。
「あぁん?」
それを返すのは、もちろんいつもどうりの神田。
神田は科学班の方を見た後、コムリンのほうを見て──
「チッ」
──切り掛かった。
しかし、上からコムイの笑い声がする。
「ふふん!そんなの効かないよっ!
 このコムリンDXは、全エクソシストの能力を止められるようにしてあるのさ!!」
「無駄な機能つけてる前に仕事しろおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!」
科学班の叫びは見事にハモッた。
全く効かなかった神田は、すごく機嫌が悪いが。
「アレン。あの人いつもあぁなの?」
静かに見守っていたレイナが口を開いた。
・・・それにしても、いつまで団子の串を抱えているつもりなのだろうか。
「あぁ?コレ?コムリンにでも刺そうと思って」
「え?」
レイナさん虚空を見つめてしゃべるのはヒロインとしてどうかと。
アレンも変な顔をしていますよ?
「コムイさんは・・・。やるときはやる人・・ですよ」
アレンは少し悩んだ顔をして喋る。
「ふうん。宝の持ち腐れってやつかぁ」
そう呟いて、レイナはコムリンを見た。
そして・・・
「まぁ、有言実行ってことで」
コムリンの前に立ちはだかる。
「「「「レイナ?!」」」」
あまりにも、無謀な行動にその場にいた全員(神田除く)が声を上げる。
「だいじょーぶ♪」
にっこりと微笑んだレイナは、団子の串を四束に分ける。
そのうち一束をさらに半分にして指に挟んだ。
「あぁ♪私もやるー」
何をするのか気づいたアリスがレイナと同じ事をする。
そして二人は、腕を振りかぶって下に思いっきり下ろす。
投げられた串は、見事にコムリンに刺さる。
二人は串が残り少なくなるまでなくなるまでコムリンに投げつけた後、残りをコムイに投げつけて叫んだ。
「「コムイ、死に曝せ貴様ぁぁぁぁっ!!!」」
と。
このときの二人は、あまりにも恐ろしかったそうだ。(科学班談)
・・・女の子は怖いですねぇ。
「「あぁ?!」」
やめてください。まぢで怖いですから。
「あっ、ラビ!」
思い出したように、アレンがラビを探し出す。
駆けつけた科学班たちも探し始めた。

それから数分後。
真っ黒になったラビが見つかったそうです。