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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【Dgray-man】-鍵の少女- ( No.84 )
- 日時: 2010/12/19 21:10
- 名前: 花影 ◆wNp4n0Oqx2 (ID: EHM01iHp)
司令室に入ると、机に突っ伏して寝ているコムイの姿があった。
「ねぇ。コムイ寝てるよ」
「こうやるんさ」
ラビが落ちている書類をなるべく踏まないようにコムに近づく。
「リナリーが結婚するってさ」
ポソリ。と、コムイの耳元でささやいた。
「リナリー!!お兄ちゃんに内緒で結婚なんて駄目だよぉぉぉぉ!!」
ものすごい勢いで飛び起きるコムイ。
──発言の内容はコムイならではだが。
「リナリーと結婚するやつなんて、殺ってやるー!!」
「ちょお、待つさ!」
そのまま、司令室を飛び出そうとするコムイをラビが必死に押さえつける。
しばらくこの騒動は続いた。
「コホンッ。君たち四人に任務に行って欲しいんだ。」
「四人?」
怪訝に思ったレイナが首をかしげた。
今現在部屋にいるのは、コムイを覗いて三人だ。
「扉のところだよ」
微笑して、コムイがレイナの後ろを視線で指す。
そこには神田がいた。
「チッ」
あからさまな舌打ちをする神田。
「神田〜?」
青筋を立てるアレン。
両者の間に光が走る。
「まぁまぁ」
以外にも、それを止めたのはコムイだった。
二人は不満顔で、喧嘩をやめる。
否、視線をそらしただけだ。
「まずはコレ」
コムイがハープの弦が一本だけのようなものをレイナに渡した。
「それが君のイノセンスの『弓弦』だ」
「ふ〜ん」
興味深々にレイナは手に持っている『モノ』を見つめている。
「うん!注文どうり!」
そういって、レイナは弓弦を小さくした。
「それでね。君たちには『マテールの亡霊』を調べてきて欲しいんだ」
コムイはアレンたちに資料を渡しつつ、説明する。
「廃墟の街何だけど、夜な夜な歌声が聞こえるらしいんだ」
アレンたちは聞こえているのか聞こえていないのか、小さく相槌を返すだけ。
神田に関してはガン無視だ。
「明日の早朝出発だよ」
コムイはこの一言で話を締めくくった。
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