二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

想いは儚く、 ( No.45 )
日時: 2011/01/01 22:32
名前: 如月 ◆QWE8ZSUilM (ID: ppbZlmwS)

※台詞はないけど英の捏造兄ズがでています。(名前だけとかそんな感じ)
※あとオリキャラ…にも満たない精霊とかいます。
※毎度のごとくシリアスです。








『お前ってさ、やっぱ兄さんたちに愛されてないよね』

いい加減諦めたら?
と、昔隣国が言っていた。
俺が兄さんたちに愛されてないと、客観的に見ればそうなるだろう。







ごぷり、と水泡が。


「おまえは、」



俺が落ちた湖を支配している精霊に引き込まれてから どれくらい経っただろうか。
そろそろ息が苦しくなってきた。
国であるからそう簡単には死なないのだけれど、水中はやはり苦しい。
人間と同じ構造をしているのだから、死んでしまう。



—ずっと一緒よ、イングランド—


精霊は、独占欲が高いものが多い。
とくに広い土地…大きなものを<支配>する精霊は、恐ろしい程の独占欲を持っている。


—イングランド、わたしの祖国—


イングランド、そう呼ばれるのは何時ぶりだろうか。
兄さんはあまり俺を名前で呼ばない。
それに俺はイングランドであると同時に「イギリス」を代表していまここに生きている。
俺を昔のようにイングランドと呼ぶのは、深い関係のある妖精だけと言っていい。


—イングランド—


「……湖の精よ、おれは…」


—ずっと一緒よ、私のそばにいてね、イングランド—


ごぷり、また水泡が。
意識が遠のいてゆく—…



「すまない、おれは、おまえといっしょには いられない—…」







暫くすると、陸地で目が覚めた。
どれくらい気を失っていたのだろうか…
腕には複数の人間の手形が。
…俺は小さいころから、よく精霊に取り込まれそうになることがあった。
そのたびに、助けてもらっている。


『いい加減諦めたら?愛してもらおうとするのは。』
と、昔隣国が言っていた。

—俺は、愛されている。









泡沫の想い。











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この話の捏造兄ズは、比較的優しいと思います(ぇ
本家でも名前は結構でてますよね、兄さんたち。
はやく出ればいいのに!ww