二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- それはまるで、 ( No.61 )
- 日時: 2011/01/14 18:11
- 名前: 如月 ◆QWE8ZSUilM (ID: ppbZlmwS)
※また暗い話だよ!
※英とハワードと孫
※やっぱり暗い
俺の名前はイギリスだ。
正式名称は置いておくとして、自分は国という存在なのである。
まあなんというか神様も気まぐれなものであって、
なにを思ったか国の「化身」なるものをこの世にお創りになった。
俺はイギリスとイングランドのそれである。
「イギリスさん、紅茶がはいりましたよ」
話しかけてきたこの男は俺の秘書をやっている。
若いのになかなか優秀であり、昔スパイをやっていた祖父よりかは真面目で気が利く。
こくん、と彼がもってきた紅茶を一口飲む。
「…あ、この紅茶のブレンドはハワードが作ったオリジナルだよな?」
「やっぱり分りますか?少しクセがあるけど、美味しいんですよね」
ハワード、この秘書の祖父であり、有力なスパイであった男だ。
アバティーン出身の彼はなんともまあ、イタリア被れした奴で臨機応変な性格だった。
ハワードのオリジナルブレンドの紅茶は疲労に効果があって、よく作ってくれたものだった。
「…そういや、ハワードはどうしてる?」
「祖父ですか?」
ぽつり、独り言のつもりで訪ねたのだが聞こえてしまったようだ。
恥ずかしい、これはなんか恥ずかしい。
「あ、いや—いまのは、だな。その、久々に会いたいとかそんなことを思ったのではなくてだな…」
「じゃあ、今度の休日に会いにきますか?
「!……いいのか?」
「はい、ちょうど祖父も会いたがっているんですよ」
会いたがっている、これが社交辞令か本当かは分らないが俺は素直にハワードに会いたい。
明後日の休日は予定もないし、行かない理由がない。
「…じゃあ、行こうかな」
「はい!」
ぱあっと秘書の顔が明るくなる。
喜怒哀楽が顔に出るタイプだなぁとつくづく思う。
…こんなに休日が楽しみなのは、何時振りだろうか。
続く
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ごめんなさい続きまだできてないんですマジですみませんすみません
とりあえず死ネタにはしたくない、かな…!
続きがんばります^p^