二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- それはまるで・・・4 ( No.90 )
- 日時: 2011/03/29 14:29
- 名前: 如月 ◆QWE8ZSUilM (ID: ppbZlmwS)
※なんかハッピーエンドではない…かも…
※英が何時にも増して不憫
「イギリスさん…?」
「………そっか…あいつ、死んだのか…」
乾いた笑いしか出でこなかった。
心は酷く痛んだというのに。
もう、自分には、流せる涙もないというのだろうか—
その小箱には、手紙が入っていた。
無機質で真っ白な封筒。
俺宛の手紙だった。
これは、ハワードが書いたものだろうか。
手紙の封を、丁寧に開く。
中には、封筒と同じ色の便箋が、一枚入っていた。
『拝啓イギリスさん
この小箱、私が無理やり押し付けた形となって貴方の手に渡っていることと思います。
本当は孫に渡してもよかったのですが…あの子、そそっかしい所があるでしょう?
貴方なら大事にしてくださると思います。
自分勝手でごめんなさい。
もし重いなら、売っても捨ててくれてもかまいません。
もう私には、あまり時間がないのです。
年というものでしょうか。昔のようにはもう動けません。
できることなら、もう一度だけ、貴方とイタリアで大騒ぎしてみたかったです。
I was happy to meet with you.
アバティーン出身スパイのハワードより』
「—どうして、」
国民が死ぬのはよくあることだ。
毎日、何人もの国民が消えてゆく。
そして、毎日新しい国民が産まれてくる。
それは新しい時代に一歩一歩近づいているということであって、喜ばしいことなのに。
どうしてこんなにも、胸が痛むのだろう。
どうしてこんなにも、自分は泣いるのだろう?
俺の名前はイギリスだ。
まあなんというか神様も気まぐれなものであって、
なにを思ったか国の「化身」なるものをこの世にお創りになった。
俺は国であるから、幾つもの死を見届けてきた。
何百も、何千も、何万も、何億も。
そういう運命なのだから仕方ないとは思うけれど、時折疑問に思うのだ。
「—心なんか、無くなってしまえばいいのに」
神様、どうして人の生を慈しみ
人の死を哀しむ人の心が、国にもあるのでしょうか?
死刑執行
(それはさながら死刑のような)
(さようなら 愛しい我が子、国民よ)
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このお話はこれでおしまいです。
なんか消化不良orz
本当はもっと喚き散らしている英を書こうと思ったのですが(悪趣味)なんか恥ずかしくて書けませんでした…(ぇ
次は仏兄ちゃんの話を書きたいなぁなんて。
I was happy to meet with you.(私はあなたと会えて本当に嬉しかったです。)
↑であってると思います…必死に英語調べまくりましたww
英語苦手なら書くなよって話ですよねサーセン
最後までご観覧ありがとうございました!