二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【学園アリス】幸せを求める愚か者 ( No.26 )
日時: 2010/12/06 12:50
名前: 無幻 (ID: 8hgpVngW)



「お前らは、逃げんのか??」


否、むしろ俺が逃げんのかって話になっちゃいますけど。まあこの質問はアレですよ、蜜柑ちゃんを救うか救わないかぐらいに思ってもらえればおっけーみたいな。


「まあ、俺としてはど」「付き合うわよ」


おっと意外にも蛍ちゃん参戦。まあ、当たり前か。大事な親友だもんな。
蛍ちゃんは何か変な発明品的な物を取り出して俺の方に向けて撃ちつける。
聞いた所によるとばかが居る方向に向けたら自動的に発射するらしい。黙れ。


「ばかね。私は蜜柑を助けられればそれでいいの」
「あー、うん、そうですね」


もう一発、喰らわされた。最低。
だって、女同士ってキモくない??兄妹ならいい、認めよう。女同士は…もう、ほんと無理。


「そーですよねぇ、やるよねぇ。無駄な事聞いちゃってごめんねぇ」


めんどくさそうに謝る。
俺は自分の首に掛かっている雅楽乃がくれた(←コレ重要)ネックレスを使う。

実はコレ、【念話】のアリスなんです。多分、爺様も持ってた気ィするし、繋がるだろ。
え、爺様が誰かって??それはひ・み・つ(笑)

——…おーい、爺様ー。聞こえますぅー??

——誰が爺様だよッ!!俺はまだ高校生だっつの。

急に静かになった俺がめちゃくちゃ奇妙に思えたのか蛍ちゃんがさっきのやつをまた撃ってきた。


「ねえ?!それ結構痛いんだよ?!手加減しぶべらびょっ」


究極の二連発きたー!!語尾が濁ったのは気にしない。

——おい、朱??何でかけたの?!

——おー、ワリワリ。そんでさ、かけたのはね??雅楽乃に協力したってくんない??

——あー……妹ちゃんね。

——勢い余って孕ませんなよ。めちゃ可愛いからしたくなるのは分かるけど。

——否、しねーから。

俺が今念話でおしゃべりしてるのは高校生なんだけど、敬語とか知らないから普通にしゃべっとります。ダメな人間ですな、俺は。

——此処は一つ、頼んます。

——いーんだけど。何すりゃいんだよ??

——まあ、多分そっち行くと思うから話聞いてやって。そんじゃ。

——ええ?!おい!!テンメ……

其処で切った。何か言いかけてたのは気のせいであろうと願いたい。


「何静かになってたの、気味悪い」
「いやいや、爺様との談笑を楽しんでたのよ」
「もう一回言って下さい」
「分かる、かな。翼なら分かるだろ、あの殿様」
「…殿かよ」


殿だよ。まあ、という事で役者は揃った訳さ。
始めようか、母さん。


六年前の、決着をつけようじゃねーか。