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2-1「矛盾だらけ」

3分くらいの話で、レンの楽しそうな声。携帯から漏れるミクの楽しそうな声も聞こえた。

「ミクちゃんがアリカが来たからパーティーするって。来る?」
来るって……。私を名目にしているのだから行かなきゃいけないでしょう。
「行かなきゃ悪いでしょう」
と、指定の制服のジャケットを羽織る。床に落ちた携帯を拾って、音楽室のドアを開ける。
それに続いてレンも音楽室から出る。少しバツの悪そうな顔をしていたのは勘違いではないだろう。

「私、ミクに嫉妬されるかもね?」
と、隣で歩くレンに、挑発的に笑う。
「そうかな? 別にミクちゃんは僕の事……」
僕がミクちゃんを好きだった頃、ミクちゃんは恐らく僕の事を友達としか見ていない。
その時は、確かカイトの事が好きって言ってなかったっけ……。

学校から10分くらい歩いたところに、ミクの家はある。とても大きくて、お屋敷みたいなところ。
何度か遊びに行った事があって、中もお城みたいに綺麗で、豪華な家具がいっぱいあった。

「いらっしゃーい!」
と、大きなテーブルには美味しそうなケーキと紅茶が並んでいた。
自己紹介をしてもらって、来ていたのはミク、リン、レン、カイト、メイコ、ルカ、がくぽだった。
他にも色んな人がいるらしいけど、皆には声を掛けられなかった。って申し訳なさそうに謝ってきた。

どんな事があったのか、皆で歌を披露しあうことになった。
皆美声と言う事で、私は楽しみよ───?