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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【遊戯王5D‘s】 護〜チームラグナロク〜 ( No.23 )
- 日時: 2010/12/18 20:30
- 名前: 氷結界の小説家 (ID: 8kUUPb.W)
第五話 「心変わり」
「私はここで何もかも見た。ミゾグチ、私のことは忘れなさい。」
「ですが、お嬢様!!」
「シェリー何故だ!?あれほどまでにイリアステルを憎んでいたのに!!そちら側につくというのか!?」
シェリーは表情ひとつ変えずに答えた。
「未来を見たことで私は変わったの。」
「シェリー・・・」
その会話内容はラグナロクの四人にも届いていた。
「おい、聞いたか?」
「ああ。」
四人はそれぞれ、異なる表情をしていた。
ハラルドは顎に手をあてて考えこむような表情だが、その隣ではドラガンが眉根に皺を寄せている。
カミュは手を握り合わせ祈るような表情で遊星達をみているし、心配そうなような困ったようなようすでため息をついているのはブレイブだ。
「どーすんだ?味方・・・それもけっこう強そうな奴があっち行っちゃったみたいだけど?」
「敵味方変わったとしても、とりあえず俺達はあいつらをあの城まで送り届けなきゃいけない。」
治安維持局のフロアで遊星は一人、シェリーの言葉を思い出していた。
シェリーは「来るな」と言っていたが、この街を救うためにはたとえ自分が犠牲になるとしても行かなければならない。
「・・・父さん、俺は決めた。俺はあそこに行く。」
「遊星。」
遊星の近くに、いつの間にかラグナロクが立っていた。
「遊星、私達には君をあそこまで送り届けることができる。」
つまり、アーククレイドルに行けるということだ。
「そんなことができるのか!?」
ハラルドは頷くと、一枚のカードを取り出した。
「我々のこのカードを使えば、神の領域までの橋を架けることができる。」
そのカードには、空に浮かぶ城とそこまで続く虹の橋が描かれている。
──「虹の橋─ビフレスト」
それがカードの名前だった。
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