二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【遊戯王5D‘s】 短編小説、スタート! ( No.4 )
日時: 2010/12/10 19:27
名前: 氷結界の小説家 (ID: 8kUUPb.W)


第二話 「巫女の力」


「三極神よりも強い力を持っているということか?」
「そういうことになる。」
「ならば何故デュエルに出さなかったんだ?」

空気が重くなった。

ジャックが顔をしかめる。
「何かあるんだな?」
ハラルドが目を閉じた。

「この子には・・・出してはいけない理由がある。」
「理由?」

「この子には、アーククレイドルを止めることができる可能性がある。イリアステルがそれを知れば、この子は奴らに殺されるだろう。」
「そんな・・・っ!?」
アキが口を押さえる。

──それが「イリアステル」のやりかただから。

ドラガンが言葉を繋ぐ。
「だからしばらく・・・この件が終わるまで、こいつには表に出てこないように言ってあったんだ。」
「そうだったのか・・・」

皆の哀れむような視線が、カミュにむけられた。
その思いを吹き飛ばすように、カミュは小さく笑った。
「でも、もう大丈夫。イリアステルを倒したから、アーククレイドルは・・・」


「現れないよ」と言いかけた、その瞬間だった。
















──空が、音をたてて割れた。