二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【遊戯王5D‘s】 護〜チームラグナロク〜 ( No.7 )
- 日時: 2010/12/11 17:01
- 名前: 氷結界の小説家 (ID: 8kUUPb.W)
第三話 「神の居城」
空にどんどん罅が入っていく。
空が崩れ落ちていく。
「空がっ・・・!?」
その割れ目から姿を見せたのは、
神の居城。
アーククレイドルだった。
「何故っ!?イリアステルは倒したはず!?」「ななっ!?なにあれーーー!?」
数十分後。
セキュリティの研究員から、アーククレイドルの中心に位置するモーメントが逆回転をしていることが告げられた。
「しかも、あの物体は徐々に下降し始めていまーす!このままではあと十二時間後に、この街に落ちてくると思われます!」
「十二時間!?」
すかさずイェーガーが近くにいた隊員に、住民全員を避難させるのにかかる時間を尋ねる。
「住民全員だと・・・少なくとも二十四時間は必要です・・・」
「二十四時間だと?全然足りんではないか!!」
イェーガーが目を閉じる。
「もはや我々にできることはないのかも知れません・・・」
少しの沈黙の後、意を決したようにイェーガーが全隊員に言い放った。
「貴方達は早くお逃げなさい!!」
「で・・・ですが、長官は・・・!?」
「私は長官として、最後までここに残ります。
・・・貴方達の無事を、祈っています。」
ビシッとイェーガーが敬礼をする。
すると、それで上司の意を読み取ったかのように、隊員達も敬礼を返した。
隊員達が部屋を出て行くのを見守ったあと、イェーガーは遊星達の方を向いた。
「貴方達も、逃げなさい。」
「・・・・・・」
もう逃げることしかできないのか・・・。皆がそう思ったとき。
遊星はモニターにうつるDホイールを見つけた。
「これは・・・」
画面を拡大する。
「チームラグナロク!?」
セキュリティの正面玄関にチームラグナロクは止まった。
ブレイブの後ろには、カミュが座っている。
「チームラグナロク!何故君達のDホイールは走っているんだ?」
Dホイールから降りたブレイブが自分の左目を指しながら言う。
「気づいてねーのかよ?これだ。」
「ルーンの瞳!」
四人の左目──ルーンの瞳が光り始める。