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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 〔銀魂〕___雫ヲ流ス ( No.132 )
- 日時: 2011/03/27 16:44
- 名前: 瑠々 (ID: .qxzdl5h)
【アリス誕生日特別編】
——「ありがとう」と言わせて
目を閉じても真っ暗。
目を開いても真っ暗。
ただ違うといえば目を開いたら辺りには人や天人の屍と、赤が広がってるだけ。
景色だけじゃない。
自分も真っ赤に染まってる。
刀にも頬にも髪にも服にも、命を奪った証が此れでもかと言う位付いてる。
自分だけが許されようなんて思ってない。
でも、一つだけお願いがあるの。
「おーい、アリス。帰ろう!」
「早くしねーと置いてくぞ」
「アッハッハッ。金時は素直じゃないの〜。置いて行く気、全く無い癖にの〜」
「うるせぇ、万年頭プールの奴がッ!!」
「銀時、落ち着け。置いてくぞ」
「ヅラァ、お前も置いて気ねェだろ」
「其の台詞、其のままバットで打ち返すよ低杉」
「うるせぇ、朱里ッ!!」
皆のやり取りが可笑しくて笑ってしまう。
銀、ヅラ、高杉、辰馬、朱里。
貴方達が居るから私は頑張れるの。
貴方達が居るから自分が今居る場所が戦場でも、そんな事忘れて、笑って居られるの。
「ありがとう」って言いたいけど、まだ其れは早すぎるから。
まだ此れからも「ありがとう」って言う事があるかも知れないけど。
「ありがとう」って言うのは、もう皆に助けて貰わなくても良いようになった時に言いたい。
助けて貰わなくても良いようになった時は言うんだ。
今までの感謝の気持ちを込めて、
今迄より最高の笑みを浮かべて、
「ありがとう」って言うんだ———・・・・。
〔終〕
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