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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 〔銀魂〕___雫ヲ流ス ( No.29 )
- 日時: 2010/12/23 10:10
- 名前: 瑠々 (ID: 5YaOdPeQ)
第四話 大きく動き出す——。
「高杉さん、その子新人?」
「駿利!大人しくしーよ!」
あの後瑠璃は、晋助に連れられて大きな船にやって来た。
「晋助様、コイツを鬼兵隊に入れるんスか?」
淡い黄緑の髪の女性は瑠璃を見て、不思議そうにしていた。
当然だ。見た目は十四歳位の体中傷だらけの少女が急に仲間になるのだから。
「あぁ。また子、駿羅、コイツの手当てしてやってくれ」
「分かりました」
そう言うと、また子と呼ばれた黄緑色の髪と駿羅と呼ばれた金髪の女性は返事をすると、瑠璃を連れて奥に連れて行った。
其れを見届けていた晋助とヘッドホンをした万斎と言う男性は、
「・・・晋助、あの娘を入れるとは本気でござるか?
晋助、拙者達は幕府と倒す為に集まっているでござるよ?」
「あの娘、俺と出逢った瞬間、戦闘態勢に入った・・・。しかも斬りかかって来たんだぜ・・・」
晋助はそう言うと自分の部屋に向かった。
万斎はただ、晋助の背中を見ていた。
路地裏で、
現れた人物によって、
少女の運命の歯車は、
大きく動き出す——。
第一章 歯車 〔終〕
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