二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 〔銀魂〕___雫ヲ流ス ( No.34 )
日時: 2010/12/24 15:06
名前: 瑠々 (ID: 5YaOdPeQ)



*クリスマス特別編* 聖なる夜に


十二月二十四日の日の沈んだばかりの頃。
瑠璃は何となく、部屋の窓を開け、ターミナルの方を見た。
ターミナルは周りにあるスポットライトの光を浴びて、輝いている。
そのターミナルの周りにある建物はキラキラと輝き、夜空に輝く星達の
様だ。
瑠璃は初め、なぜあんなに街が輝いているのか不思議に思っていたが、
部屋にあるカレンダーを見て、納得した。

(今日、クリスマス・イヴだ・・・)

瑠璃はついこの間まで、路上で生活していたからそんな事気にもしなかったし、鬼兵隊はイベント事には興味無いみたいだ。

(・・・松陽先生は外国の行事、好きだったみたいけど・・・)

晋助や瑠璃の師、吉田松陽は外国の行事などに興味があるみたいで、
祝ったりしていた。
瑠璃は余り興味が無かったからどちらでも良かったが、松陽が行う事には、絶対参加したり、協力したりしていた。

「・・メリー・クリスマス・・・・」

この日になると何時も松陽が言っていた言葉を口ずさんだ、その時だった。

十二月の夜空から、沢山の星達が海へと落ちていった。

「流星群ッ!?」

瑠璃はそう言うと、海へと落ちていく星達を見つめていた。
瑠璃は松陽に拾われた日の夜、沢山の星達が地へ、海へ落ちて行っていた事を思い出した。

『メリー・クリスマス。瑠璃』

そう松陽が瑠璃に言った気がした。

「・・・メリー・クリスマス。先生・・・」

瑠璃はそう呟くと、只黙って流星群を見つめていた。




———聖なる夜に、大切な人からの大切なプレゼント

            
               メリー・クリスマス


                             〔終〕