二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 〔銀魂〕___雫ヲ流ス オリキャラ決定!! ( No.77 )
日時: 2011/01/16 14:33
名前: 瑠々 (ID: TV9sr51/)
参照:  



第九話 夜兎と黒兎と、


「・・晋助のアホォ」

心地良いお昼のかぶき町に一人の少女の声が聞こえた。
声の主は瑠璃。鬼兵隊に所属する瑠璃が、何故こんな所に居るのかと言うと、さかのぼる事二時間前———・・・・。


此の日は特にやる事が無く、瑠璃は部屋で本を読んでいた。
そんな時、万斎が部屋に入ってきて、

「瑠璃、晋助からの命令でござる。真選組・・又は真選組に関係がある者の元で働け、と」

「えぇ!!?ちょッ、万斎さ・・・」

万斎は瑠璃の返事を聞かず、さっさと部屋を出て行った。

そして、今に至る。

「あたし、出来るかな・・・」

瑠璃は不安だった。何故なら瑠璃は、昔の事もあってか、人に簡単に心を許さなくなってしまった。最近やっと鬼兵隊の人々に慣れてきた所だった。
そのような事を色々と考えていたら、前方を歩いていた人にぶつかってしまった。

「すいませ・・!!!」

その時、瑠璃は自分の目を疑った。何故なら其処には、あの真選組の
鬼の副長・土方十四郎だった。
幸い瑠璃は、刀を差して来ていなかったが鬼の副長にはそんな事関係無い。

「テメェ、何処見て歩いてんだ?」

「オイ、ニコチン。昼間から少女ナンパアルか?」

土方の背後には、紫色の和傘を差した少女が居た。土方は少女に気付くと、

「うるせー、チャイナ。テメェは黙っとけ」

「ニコチン、その子は万事屋のお客さんヨ。仕事の邪魔するんじゃねーヨ。ボケ」

少女はそう言うと瑠璃の腕を掴み、走り出した。

「え・・・!?」

「兎に角着いて来るヨロシ」

其の時、瑠璃は少女を見て不思議に思った。
和傘に尋常じゃない程白い肌。
瑠璃もかなり肌は白いが、気になった。

「着いたアルヨ」

少女はそう言うと、手を離し一軒の家の二階を指差した。
其処には『万事屋銀ちゃん』と書かれた看板。
すると少女は再び瑠璃の腕を掴むと、階段を駆け上がった。

「名前は何アルか?」

「え?水無月瑠璃です・・・」

「アタシは神楽アル!!瑠璃、ちょっとウチに寄ってくネ!!」

神楽はそう言うと、無理やり瑠璃を家の中に入れた。