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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 〔銀魂〕___雫ヲ流ス ( No.8 )
- 日時: 2010/12/12 10:19
- 名前: 瑠々 (ID: 5YaOdPeQ)
第二話 現れた人物によって、
「・・随分と、威勢の良い餓鬼じゃねーか」
男はそう言うと、近付いて来た。
男が一歩一歩近付いて来る度、少女も一歩一歩後退りする。
「・・・誰なの?」
少女は手の震えをおさえながら、男に聞いた。
「・・人に名を聞く時は、自分の名を名乗るべきじゃねーの?」
男はまた、鼻笑いをした。少女は仕方なく、名乗った。
「・・・瑠璃。水無月瑠璃・・・。あたしも名乗ったんだ。
お前も名乗れッ!!」
瑠璃と言う少女はまた、大声を上げた。
「・・俺は、鬼兵隊って言う隊を率いてる。お前が着いて来るって言うのなら、教えてやっても良いがな」
「・・・誰がお前何かに着いて来るか!あたしは、一人で
生きて行くッ!!」
瑠璃は怒声を上げた。
今までも、ずっとそうして来た。
闇商人の奴等に連れて行かれそうになっても、
自分を護る為に殺して来た。もし、コイツが自分の
半径一m内に入って来たら、殺してしまおう。
理由なんて無いが、少女はそう決心した。
男と瑠璃までの間が後、四m、三m、二m、
(・・・一mッ!!)
其の瞬間、瑠璃は傘を振り上げた。
ガキィィィィィィンッ!!!!
金属音が響く。男は刀を抜き、防御していた。
先程まで月は雲に隠れていたが、姿を現した。
江戸の町の夜道が明るくなる。段々男の顔が見えてきた。その時、瑠璃はハッとした。
瑠璃が持っていた写真に写っていた少年、晋助に
そっくりだった。
(——晋助————・・・ッ!!)
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