二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 銀魂−サブタイトル思い浮かばんw− ( No.17 )
日時: 2010/12/12 10:39
名前: 牡丹 (ID: JFNl/3aH)






「副長・・・なんか焦ってたねー・・・。」

ぽつりと漏らした一言に沖田は敏感に反応した。

「まあしょうがねえんじゃないですかィ。犯人女なんじゃなァ。」

「えっ女なの?えー・・・意外ー・・・。」

沖田の目を見て驚く沙樹。

沖田も沙樹の目を見て話しだした。

「犯人の特徴は長い真っ白い髪に真っ黒の服らしいですぜィ。目は黄色で、・・・そうですねィ・・・例えんなら沙樹みたいな感じって情報がありやすが。」

「へ、俺みたい?なにそれー?」

眉をひそめる彼女に意地悪そうにからかう。

「もしかしたら沙樹の姉さんが犯人なんじゃないですかィ?」

「え!?ない・・・で、しょ・・・。」

笑いながら答えるも困惑したように引きつった笑顔になってしまった。

「本気にしないでくだせえ。」

「いやー、たしかに俺の姉さん髪真っ白なんだよね。長さは知らないけど。」

「偶然じゃないですかィ。」

「だよねー。」

また屯所内が騒がしくなってきた。

「次は何なの?」

あまりの騒々しさにうんざりしたような顔で問う。

変な女が屯所内に入ってきたと言う。

「変な女ぁ?あ、副長ーっ!!」

「あ?」

「どしたんですか?」

「例の連続殺人の犯人と思われる女が自分から屯所内に入ってきたんだ。人を探してるらしい。」

沖田と沙樹は目を合わせた。

沙樹は何を思ったのか、その女に会わせてほしいと土方に伝えた。

だが、やはり殺人犯の可能性のある者に会うのは危険だと断られる。

「じゃあ俺もついて行きまさァ。それならいいんだろィ?」

残念そうな彼女を見て、沖田が助言する。

「それに沙樹は少なくとも此処の連中よりは強いしねィ。当然アンタよりも。」

「ち・・・。まあいい。何が起こっても自己責任だ。」

ぶっきらぼうに言って、土方は忙しそうに何処かへ行ってしまった。

「ったくえらそうにねィ。」

「まあまあ。実際偉いし?」

苦笑して宥めてから、寂しそうにつぶやいた。

「これが本当に俺の姉さんだったらどうなんだろう・・・。」

そのつぶやきに対して沖田は何も言えなかった。

長い間会いたいと思っていた姉が連続殺人犯だったら。

そして自分はその敵となる存在。

こんな再会ほど望ましくないものはない。

「・・・なんてなっ。んじゃ、行こ!!」

すぐ笑顔に戻って歩き出した。

少し微笑んで沖田もその後に着いて行った。