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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ◆D.Gray-man 消失memorys◆ ( No.2 )
- 日時: 2010/12/12 10:36
- 名前: 糸祈 ◆PcL8nBOklM (ID: zRrBF4EL)
∮ 第一夜... “ 始まりの記憶 ”
「———おはよぉ、兄妹♪」
目が覚めると其処は、玩具のような部屋だった。
自分はベッドの上にいて、その横には不思議な女の子がいる。
「…………」 「あ、自己紹介がまだだったねぇ。僕はロード♪」
妖しげな笑みを浮かべ、少女に飴を差し出すロード。
少女は光の無い瞳でロードを見つめる。
金髪のショートヘアを揺らし、その飴を受け取った。
黙って飴を見つめ、少女はふと思う。
————何故自分は此処に……?
「此処が何処か…知りたい?」
再びにこりと、ロードは笑った。
「まず…自分が誰なのか分かるぅ?」
(—————………分から、ない…)
少女は無表情のまま、視線を自分の太腿に落とす。
今考えれば、自分が誰なのか分からない。
自分が何処から来たのか、又はずっと此処にいたのか。
自分は何故此処に居るのか—————
「君は“ドール”って言うんだよぉ♪」
自分の考えを読んだのか、ロードはそう口を紡いだ。
————ドウシテ私ハ分カラナイ……?
—————過去ノ事ヲ、何一ツ覚エテイナイ…………
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