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十九話　『夢』


閉じていた瞼をあけた

「・・ここは、どこ？」

見渡す限り真っ白何も無い『無の空間』
誰もいない、何も音がしない、何も無い

「・・・・なんなんですか・・ここ？」

そしたら何か丸い蒼い・・いや
青くなったり、黒、紫にかわる、光の玉があった
恐る恐る手を伸ばしてそして、ふれた

そしたら周りの景色は青と紫と黒だけになった
その途端なんか寂しくて、悲しくて、
それと同時になんか怖くて、辛くて、虚しくなった
罪悪感、後悔の念が押し寄せてきた
寒かったそういう気持ちになった

「・・・誰か、助けて」

そしたら何か温かい光の玉・・青の玉よりも小さいけど
それにふれた、周りの景色はやさしいの色になった
途端に優しくて、温かくて、嬉しくて、安心させる何かがあった
それに・・—————懐かしかった

「・・温かいな・・なんでしょう・・これ」

そしたら私の目の前に何かのかけらキレイで透明なかけら
それを手に取った途端に何かの記憶

『・・・　　は優しいな』

だれかなぁ・・・凄く暖かくて優しくて
それでいてその声には何か安心させられて
誰・・？お父様の知り合いの方の声じゃない
・・・男の子かな？

そこで記憶は途切れた
そしてまたあの怖い景色になった

「誰か・・助けて・・こわい」

この世界はなんなの・・？