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十二話　「疲労」

『・・わかったな？・・・ひ・・いや天音』

誰・・？お願い誰か教えて！・・忘れちゃいけない・・教えて！

私の耳に何か倒れた音がした

「緑川！」

「緑川さん・・！」

いけない・・今は試合・・

流石につかれきっているらしく緑川さんは交代

「・・・大丈夫ですか？熱中症じゃないですよね・・？」

「・・・大丈夫」

「・・でもちょっとした怪我が命にかかわるかも知れないんですから」

私は無意識のうちに言ってしまった・・そんな事いうつもりなんて

・・・なかったのに

皆疲れきっている・・おねがいがんばって！また声がふっと甦る

『大丈夫なんともないよ』

コレさっき思い出した声と違う・・誰？

『いってきます・・　　　　をたすけに』

いっちゃ駄目！・・・おねがい！




　　　　　　　　　　　　何でそう思ったのか分からなかった

ただその人に言って欲しくなかった

　　　　　　　　　　　　駄目・・今は試合！

でも・・お願い行かないで！

　　　　　　　　　　　　誰なの・・？誰を助けに行くの？教えて！