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３話　崩れた家庭

制服も乾き、家に帰ろうとした。

学校からは近く、１０分位で着く。

黄色い屋根が見えてきた。
玄関に立つと、家から男女の笑い声が聞こえる。

「また居るの・・・？」

ドアを開けると、金持ちが履いてそうな靴が置いてあった。
靴を綺麗に揃え、リビングに行く。

ＴＶの前には男に甘える母さん。
男は母さんの頭を撫でる。

「気持ち悪っ・・・。」

私の存在には気付いてない。

こうなったのも、全てあいつがいけないんだ。
あいつが・・・。

手首に付いてるリストバンドを外す。
そこには何本か、カッターで切った痕がある。

「あら居たの？」

氷のように冷たい声が部屋に響いた。
私を汚い物みたいに見る母さん。

「悠嘉ちゃんお帰り。」

男が恐ろしい声で言う。
一瞬体に電気が走った。

「ただいま・・・。」

すぐさま自分の部屋に行く。
電気を点けず、ベッドにダイブする。

机に置いてるカッターを手に取り、手首を傷つける。
血は枕に垂れ、水玉模様が出来た。

もう痛いのなんて慣れてる。

「あいつのせいで！！」

血の付いたカッターを投げる。
血はどんどんカーペットを赤色に染める。


「絶対許さない・・・。」



３話終わり

グロい〜。
あいつはいずれ分かります＾＾