二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re:   ドラゴンクエスト—Original—  漆黒の姫騎士  ( No.78 )
日時: 2011/03/19 10:50
名前: Chess ◆JftNf0xVME (ID: fckezDFm)

 翌日である。
「リーシア。リーシアさぁん」
 なんだか聞き覚えのある言葉を、記憶が正しければ同じ声でリーシアは聞いた。
 目覚めの腹筋をしていたリーシアは(なんだかこれも同じだったような気がする)背中を床につけたまま見上げ、
相当の疲労路困惑に顔を歪めたさかさまのレイサをどアップで視界に入れる。
「・・・・・・・・・近いです」
「あ、ゴメン」
 レイサは顔を上げる。謝り方まで同じだったような。
「おはよう。またほんとー×3くらい困ってんのか?」
「当たらずとも遠からず、ほんとー×4くらい困ってる」
 一緒じゃねーか、とはひとまず言わない。
リーシアは体を起こし、初めに、「ティルスは?」と聞く。
「朝の運動してた。リーシアと同じかな」
 同じじゃないしわたしマイ起こしに駆り出されてんだからとかなんとか呟きつつ、
今回もまた遠慮容赦なくマイレナの個室にずかずか入り込み、昨日と全く変わらずに幸せそうな顔をした
マイレナ(今日はヨダレが垂れていない)を睨みつけ、フライパンがないことは確認済みだったので、
「ふんっ!」
 マイレナのシーツを引っ剥がそうとして、

 ・・・剥がれない。

「・・・へっ?」
 リーシアにしては素っ頓狂な声をあげる。
「・・・・・剥がれないね」
 レイサぽつり。
「・・・瞬間接着剤ででも貼り付けたんじゃない・・・?」
「・・・レイサ。お願い」
「はい? ・・・あぁ、りょーかい。でも、朝だからねぇ、手加減できるかどーか分かんないけど・・・」
 と言いつつ、[手加減するために]集中するレイサ。
「ヒャ・・・」
 レイサが呟き始めた時、

「おーい、朝食用意できたってよ」

 ・・・いきなり個室のドアが開かれ、ティルス登場。
「・・・っドぉぉぉぉっ!?」
 当然の如くレイサはかなりビビり、集中力が乱れ、そして。


「っふなぁぁぁぁぁぁあああああぁあっ!?」


 ・・・マイレナの絶叫が響く。
 マイレナの個室はその日、冷凍庫並みの寒さを誇っていたらしい。







     さて。朝の更新はこれで終わり。これから習い事ですし☆←