二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ドラゴンクエスト—Original— 漆黒の姫騎士 ( No.95 )
- 日時: 2011/03/25 19:49
- 名前: Chess ◆JftNf0xVME (ID: fckezDFm)
「地獄って、そーゆー意味だったの・・・?」
マイレナが、レイサの説明の後に初めて口を開く。
「つっても、何か話すだけ話してサッサカ行っちまったからさー、肝心なとこサッパリなんだけどね」
「・・・・・・なんか・・・誰かそっくりだね」
マイレナの視線はリーシアに行く。
「何?」
自覚していないリーシア、問い返す。・・・当然思ったことは口には出せないが。
「・・・なぁ、ところで」
次はティルスだ。
「・・・この道、何か、見たことねーか?」
「?」
マイレナとリーシアは首をかしげる、が、レイサは、「あれ」と呟く。
「何だ、ティルスもそう思ってたの? やっぱねぇ・・・あたしも、そう思ってたんだ」
「・・・確かに、何か見たことあるような気もするが・・・」リーシアは呟く。「マイは?」
「んー・・・何か、あの双子山とか、見たことあるよねぇ」
マイレナの一言に、沈黙が落ちる。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・もしかしてさぁ、ここ、・・・ダーマ神殿までの道なんじゃないの?」
レイサぽつり。ティルスがしばらく黙り、見わたし・・・「・・・アリかよ?」と応えた。
「・・・いやでも、確かここって、私らの世界と違うんでしょ? なのに、地形が同じって、どういうこと?」
「わたしに聞くな・・・確かに気になるな。何か今だよく分からないことだらけだが、このまままっすぐ行くか?
それとも、[想像通り]ポスタミアがあることを引き返すか?」
「・・・あ、そっか、逆に行けば、ポスタミアなんだよね」
再び沈黙が落ちる。
「・・・ジャンケンで決める?」
「何だその古風な決め方は」
「新しいと思うけど。・・・じゃああたし、引き返す側で」
「・・・私も引き返す側」
「・・・・・・・俺もなんだが」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
リーシア、沈黙。
「・・・リーシャ、もしかして、・・・引き返す側?」
「・・・・・・・・・・・・・・・ジャンケンの必要はない」
それだけ呟いて踵を返したリーシアに、引き返す側だったんだ、とマイレナが言った(そして殴られた)。