二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナイレ 【薔薇の倉庫】 イラストのリクやってます♪ ( No.294 )
- 日時: 2011/02/05 16:14
- 名前: 薔薇結晶 (ID: mnC5ySyz)
- 参照: http://www.youtube.com/watch?v=nIaSDL5UNWk
『みんな歌おうぜ!』
♪005♪
<<〜〜♪♪〜♪〜〜〜〜♪〜♪〜〜>>
スタジオの中には1人の金髪が見えた。
必死に、汗を流しながらヴァイオリンを弾いていた。
サクラ「ジュリア…すごっ…。」
フィディオ「さすがとしか言えないな…。」
スタジオの外では、このジュリアのヴァイオリン伴奏で歌を歌う2人。
ジュリアはヴァイオリン歴9年。
5歳のころからの経験である。
ジュリアのヴァイオリンは白地に赤い薔薇が描いてある、特注品。
蒼じゃない理由は簡単だ。
そのころのジュリアはまだ紅薔薇の少女だったからだ。
<<ガチャ・・・>>
サクラ「ジュリアお疲れ〜!」
ジュリア「…結構練習したのよ、これは。」
フィディオ「そうなのか、あれだけ歌ってるのにな。」
ジュリア「…しっかり歌わなかったら踏み潰すわよ。」
サクラ「怖っ!」
ジュリアはうっすら笑みを浮かべ、楽屋に戻っていった。
フィディオ「…失敗できないな…。」
サクラ「踏み潰される〜!!」
フィディオ「ジュリアに踏まれたら内臓が潰れるような気がする…。」
そう言いながらヘッドホンを耳に当てる2人。
ジュリアのヴァイオリン伴奏が流れる。
飲み込まれそうな旋律。
歌うことを忘れそうな調。
『見つめ合う その視線 閉じた世界の中
気づかない ふりをしても 酔いを悟られそう
焼け付くこの心 隠して近づいて
吐息感じれば 痺れるほど
ありふれた恋心に 今罠を仕掛けて
僅かな隙間にも 足跡残さないよ
見え透いた言葉だと 君は油断してる
良く知った劇薬なら 飲み干せる気がした
錆びつく鎖から 逃れるあても無い
響く秒針に 抗うほど
たとえば深い茂みの中 滑り込ませて
繋いだ汗の香りに ただ侵されそう
ありふれた恋心に 今罠を仕掛ける
僅かな隙間 覗けば
捕まえて
たとえば深い茂みの中 滑り込ませて
繋いだ汗の香りに ただ侵されてる 』
フィディオ「…はぁ〜っ…。」
サクラ「お疲れ〜、フィディオ!」
フィディオ「(精神面で本気で侵されそうな気がする…)」
サクラ「フィディオ〜?」
フィディオ「あ、あぁ。」
サクラ「ねぇ、フィディオ。この曲『カンタレラ』って言うのは知ってるよね?」
フィディオ「それは知ってるよ。」
サクラ「カンタレラってイタリア語なんでしょ?なんて意味?」
フィディオ「毒薬の名前だよ。イタリアのボルジア家が暗殺に用いた、毒薬。」
サクラ「…そ、そうなんだ…。」
フィディオ「…って俺もジュリアに聞いた。」
サクラ「ありゃっ^^;」
♪005♪