二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナイレ 【薔薇の倉庫】 ( No.522 )
日時: 2011/03/19 19:47
名前: 薔薇結晶 (ID: tfKYI02A)

『みんな歌おうぜ!』

♪010♪




『華やいだ街に独り 時忘人ときわすれびと
くれない色に彩られた壁 背にして
行き交いし人など目もくれず 誰を待つ
古びた剣 右手に小さく祈り捧ぐ

長きに渡る戦も
終わりを告げたというのに 
彼等は何処にいる
未だ緑ひとつ生えぬの地で
戦い続けているのだろうか 
僕は彼等を待つ

動いていた時が止まった 僕達は確かに其処にいた
風が凪いだ もう届かない 祈りは泡沫に消え逝くよう
聴こえていた声はもう無い 視えない障壁かべに絶えず遮られ
繋がっていた糸は絡まり 僕はただ動けず此処にいる

陽が沈み 紅い月が哀しげに浮かぶ
時に置き去られたまま 夜を繰り返して

共に支え合い 力合わせ 
戦い続けてきた 
彼等は何処にいる
今も風の無い渇いたの地で
戦い続けているのだろうか 
僕は彼等を待つ

戦ってきた記憶があった 背中預けていた仲間がいた
この街には僕だけがいる あの見慣れた顔は今何処に

失クシテタ 探シテタ 
トテモ大切ナコトヲ…
僕が此処にいる意味を
動ケナイ ソノ理由わけヲ 
僕ダケガ違ッテイル
ずっと逆らい続けてきたコト

止まっていた ずっと前から 
何ひとつ聴こえなくなってた
左胸に手を押し当てる 僕の心臓は もう 
動カナイ…

動いていた時が止まった 同じように僕も止まってた
風が凪いだ もう届かない 涙無く声も無く 泣いてた
握り締めた一振りの剣 此処がきっと僕の居場所だと
誰ひとり気付くことなく 時を忘れただ彼等を待つ 』


マーク「…高い、音程が。」
フィディオ「マークは低音歌手だから、まぁ仕方ないけど。」
マーク「お前は簡単に出るからいいよな。」
フィディオ「まぁね。ジュリアもサクラに比べたらちょっと低いし。」
マーク「そうなのか?同じくらいだと思ったんだが…。」

「残念ながら私の方が少し低いわ。」

マーク「ジュリア。」
フィディオ「ほら。」
ジュリア「『ローリンガール』の一部、私は声出ないもの。それより、行くわよ。」
マーク「あぁ。」
フィディオ「行くって、何処に?」

「「『番凩』の収録。」」


フィディオ「…、い、忙しいんだな…。」





『右肩に紫蝶々 キスをしたこの部屋の隅で
切ないと云う感情を知る 響くピアノ 不協和音
悪い夢にうなされた 私を早く起こして
どんなことでも始まりは 些細なことでしょう?

どこがいいかなんて 聞かれても困る 
綺麗な夜に惑わされたまま行方不明だから

長いまつげ 三日月アイライン まぶたに乗せて光るリップ

右肩に紫蝶々 キスをしたこの部屋の隅で
切ないと云う感情を知る 響くピアノ 不協和音

雨の中で濡れた 髪が異常に冷たくて
寂しさをトイレに 吐き出して震えて待ってる
追いかけては逃げるから それ以上で返して
真剣だから笑うと 痛い目に遭うよいい?

赤い爪と 安物の指輪 傷付く度増えるピアス

抱き寄せて 歪んだ体 埋めるのはあなたしかいない
そうでしょう? わかってるくせに 境界線とっくに越えてる
後悔は死ぬほどしてる その分だけ快感を呼び覚ます
狂いだした 私を止めて 一瞬でラクにしてよ

抱き寄せて 歪んだ体 埋めるのはあなたしかいない
そうでしょう? わかってるくせに 境界線
とっくに越えてる

後悔は死ぬほどしてる その分だけ快感を呼び覚ます
狂いだした 私を止めて 一瞬でラクにしてよ

右肩に紫蝶々 キスをしたこの部屋の隅で
切ないと云う感情を知る 響くピアノ 不協和音 』



洋輔「ふうっ。」
カノン「貴方、声高いね。」
洋輔「そうですか?フィディオさんの方が高いと思いますけど…。」
カノン「そう?」



『時忘人』と、『右肩の蝶』の収録が終了した。


♪010♪