二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナイレ 【薔薇の倉庫】 ( No.647 )
日時: 2011/04/07 16:19
名前: 薔薇結晶 (ID: fTO0suYI)
参照: 栄光へのエール!が聴きたい!海外組4人で選手宣誓!!

『眼〜eyes〜』

——F——



「腕が…使えなくなる…?」
「そんな!!」

己の右腕を見るマーク。
この腕が使えなくなったら…

「…特効薬、の名前…は…?」
「『飛翔の翼』、だったはずよ」
「そうだけど、入手がかなり困難なSSランクのレアアイテムだ」
「調合品でしたか?」
「MD(モンスタードロップ)じゃなかったかしら」
「どっちも正解。MDを調合したアイテム」
「MDの名前は?」
「いや…言っても分からないと思う。図鑑で見たほうが分かりやすい」





ぱらぱらと図鑑のページをめくるフィディオ。
それを4人が覗き込む。

「1つ目はコレ。『ブルーフェニックスの羽』」
「【ブルーフェニックス】って?」
「確か5層目に生息する【フェニックス】属のモンスターだ」
「それの入手は余裕よ」

ジュリアが発言。
4人がジュリアの方向を見る。

「だって私にはレディンが居るもの」

レディン、とはジュリアの伝書鳥。
極稀に戦闘に参加する事もある。

「あ、そっか…レディンは【ブルーフェニックス】だ」
「ではそれは大丈夫ですね」
「次は?」
「2つ目…は、コレ」
「まさか…コレって…」
「でしょうね…」

フィディオが指さした挿し絵は黒い女神の絵。
それを見たジュリアとエドガーの顔が一変する。

「む、無理よ…こんな物何処から入手しろって言うの!?」
「い…一体何なんですか?コレ…」

ジュリアの叫びの意味が分からないサクラは彼女に問う。
フィディオが解説する。

「これは『女神の悪意』と言う黒い液体でね…SSSランクの調合薬」
「…ぇえええぇぇぇえぇぇぇえええぇぇええぇぇぇ!!!?」

「トリプル…S…!?」
「だからあの冷静な彼女でも叫んでしまうんだ」
「…『女神の悪意』入手の最短ルートは2層目の【プルトーン・ルシファー】のMDしかないわ…」
「…に、2層目…!?」
「久々に全魔力使うくらいのモンスターと戦うのね…あぁ、面倒くさい」
「と、とりあえず次だ。フィディオ」

エドガーが仕切りなおす。
フィディオがページをごっそりひっくり返す様にめくる。

「…コレだな。最後は…うわ、もう嫌になってきた」
「え…?」
「…『天使の右翼』?」
「もう本気で逝くかもしれない」
「またアレと戦うんですか…」
「確かにそうね。2層目の後にあんなモンスターと戦うのは…」

フィディオとジュリアとエドガーが真剣に話している。
『天使の右翼』の所持モンスターについて、だ。

「【プルトーン・ルシファー】の後にアレと戦うなんて自殺行為だわ!」
「魔力が絶対的に足りなくなる」
「100%ですね」
「日を跨ぐ必要があるわ。じゃないと…死ぬ」


「サクラ!マーク!今日中に出発しないと間に合わないわ!!」