二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナイレ 【薔薇の倉庫】 ( No.669 )
日時: 2011/04/16 11:40
名前: 薔薇結晶 (ID: fTO0suYI)

『眼〜eyes〜』

——K——




『女神の悪意』は手に入り、『ブルーフェニックスの羽』も入手できた。
最後に残るのは、『天使の右翼』。
だが、マークとサクラはその事情をジュリア達3人から1つすら聞かされていなかった。

「『天使の右翼』って何なんだろうね」
「≪蒼≫の3人が凍りつく様なモンスターのMDなんだ。相当恐ろしいモンスターなんじゃないか?」


1時間後、2人は『天使の右翼』を知る。













4層目。

「おっはようございますっ!」

サクラが元気よく移動魔法陣から出てくる。
マークも次に出てきて、会釈をする。
だが、待ち構えていた3人はいつもと違った。
ジュリアはいつも着ているドレスではなく、(絢爛豪華なのは変わりないが)ワンピースを着ていた。
其処でサクラが尋ねた。

「いつもと違いますね?」
「ドレスだったら動きにくいのよ」

どうやら彼女のセリフからして、かなり動かなければ行けない相手らしい。
フィディオとエドガーは、いつもは魔法陣から出てくる聖剣を、最初から手に持っていた。

そして、ジュリアが一言。


「今から、4層目の最強モンスターと戦うわ」




「モンスターの名前は小型モンスターの【エンジェルウォリアー】。『天使の右翼』を持つ唯一無二のモンスターよ」
「ちなみに、5層目の最強モンスター【エンジェルバースト】は『天使の左翼』って言うアイテムを所持してるんだ」
「【エンジェルウォリアー】がこの層で最強と呼ばれる所以は、絶え間無い連続魔法と、特殊スキル“瞬間移動(ジャンパー)”の組み合わせよ。現に…」


「過去10年間で2層目〜12層目の魔族、計6700名以上の命が【エンジェルウォリアー】によって奪われているわ」

「6700…!?」
「何て数だ…!!」
「しかも生息領域が4層目の最難ダンジョン≪ヴリザーダーフォレスト≫。他にも【ドラゴン・フリーズ】の群れも生息している危険地帯よ。だから今回も『龍の心臓』を使用するわ」




「≪ドラゴンロード・オープン≫!」



























≪ヴリザーダーフォレスト≫。
魔法陣から5人が出てきた。

「…珍しい事もあるんだな」
「そうね」

フィディオとジュリアが着いて早々奇妙な事を口にした。

「何が珍しいんですか?」
「…普通なら来た瞬間にでも攻撃してくるような雰囲気なのに…モンスターが1体として半径560m以内に見えないわ」

ジュリアが探索用魔法陣を展開して操作する。
後ろからフィディオが覗き込んで発言する。

「…全然居ない…」
「もしかして…誰かが『魔物狩り』をしているのかもしれないわね…」

『魔物狩り』とは、ある一定の場所でモンスターを10体以上狩る事。
刹那、ジュリアの魔法陣を操作する手が止まった。

「なっ…!?」
「どうしたんだ!」
「居たわ!!魔族の反応が2人!…≪白≫と≪混色≫よ!!≪白≫は……いえ、どちらもPPスキラーだわ!≪白≫は“二刀流(ツイン・キラー)”、≪混色≫は“狙撃手(スナイパー)”!!」
「Msジュリア、名前は特定できますか!?」
「待ちなさい……11層目〜12層目で検索…、居たわ!」


「≪白≫はmirai、≪混色≫はkakoよ!!」