二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナイレ 【薔薇の倉庫】 ( No.672 )
- 日時: 2011/04/17 21:41
- 名前: 薔薇結晶 (ID: mkQTRQtj)
- 参照: http://blogs.yahoo.co.jp/gran_fenrir/3077494.html
『眼〜eyes〜』
——L——
「≪白≫と≪混色≫が≪蒼≫の居る4層目に来る勇気が良くあったわね」
「確かにそうですね…」
「いや、でも『天使の右翼』の効果を知ってるなら別かも」
フィディオの(多分)爆弾発言に4人が一斉に振り向く。
若干びっくりするフィディオだったが、切り替えて話に移る。
「確かに、俺達が『天使の右翼』を求めてるのは『飛翔の翼』の為だ。だけど…『天使の右翼』は使い方次第でまた別の効果を発揮する可能性がある」
「…な、何なのよ?別の効果って…」
「でもその前に5層目の【エンジェルバースト】から『天使の左翼』も入手しないといけないんだけどね」
「…フィディオ、貴方は分かってるの?5層目より4層目の方が圧倒的に難しいわよ。それなのに『魔物狩り』を遂行してる。つまり、『天使の左翼』を入手している可能性はものすごく高いわ!」
「だよね…、……物凄く言いにくいけど、『天使の右翼』と『天使の左翼』を調合して、『変色の両翼』が作る事が出来れば…」
フィディオが黙り込む。
完全に、その場が静寂に包まれる前に、ジュリアが
「ど、どうしたのよフィディオ…?」
「そうですよ…黙り込まないでくださいよ…」
サクラも加勢した。
フィディオは恐る恐る口を開いた。
「『変色の両翼』を調合することに成功すれば…≪眼の色≫が変わる可能性がある」
その言葉を聞いて、4人は絶句した。
「な…そんな事って…!!」
「しかも2人共≪白≫と≪混色≫でソレ以下のランクが無い…つまり」
「そう言う事ね…ランクは下がる事がなく、絶対に上がる…!!」
上から、サクラ、マーク、ジュリアである。
エドガーが口を開く。
「とりあえず、その2人の元へ行きましょう。『天使の右翼』を手に入れなければ彼の右腕が…」
「そうね。行きましょう…!」
タタタタタッ、ザァンッ!!
ダララララララ…
「過去、絶対に外すなよ」
「む、無駄にプレッシャーかけるのやめてよ未来…」
過去の言葉を無視して一気に踏み込む未来。
≪白≫の少女は一気に【エンジェルウォリアー】との距離を縮める。
だが【エンジェルウォリアー】は特殊スキル“瞬間移動”で未来の後ろに移動する。
その間に2丁の銃を構えていた過去が【エンジェルウォリアー】を撃ち殺す。
そのパターンで『魔物狩り』を繰り返していた。
「ん〜…、これでいくつ目だ?」
「…何が?」
「一発で分かれよ!!『天使の右翼』!!」
「あっ、あぁ…え〜っとぉ…7個目!」
「こんだけあれば…失敗しても大丈夫だろ」
「そうね、帰ろっか」
「待ちなさいっ!!」
「「!!」」
其処に、≪蒼≫が現れた。
ジュリアだ。
「…貴女達が、miraiとkakoね?」
「正確には未来と過去だ」
「そう…≪白≫と≪混色≫にしては大した度胸じゃない」
「それはどうも」
「…『魔物狩り』をしてたのね?」
「その通りですよ?」
「…何体狩ったのよ?」
「多分、種類関係無かったら37体」
「!!」
「っと…そんな事言ってるうちに来ちまったな、…過去!」
「はいはい…」
「≪ショートカット・トゥエルヴ≫!!」
しゅぱん、と消えてしまった。
「あっ…、【エンジェルウォリアー】!!?」
「ジュリアッッ、伏せてろ!!!」
後ろからフィディオの短剣『テノール』が飛んでくる音が聞こえる。
ジュリアはフィディオの指示通りに伏せた。一瞬だけ。
その一瞬で魔法陣を展開。
「≪荊の龍(ソーンドラゴン)≫!!」
しゅん、と消えた。
“瞬間移動”の効果だと思われる。
現れたのはサクラとマークの目の前。
「サクラ——ッッ!!」
「マークッ!!」
フィディオとジュリアが叫んだ。
サクラも危険なのだが、何よりもマークが危険だった。
右腕はもうほぼマヒ状態にあって、感覚が全然無いにも等しかった。
【エンジェルウォリアー】の≪聖天使の刃(ウィング・ブレイド)≫が2人を襲おうとしていた。