二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナイレ 【薔薇の倉庫】 ( No.675 )
- 日時: 2011/04/18 19:32
- 名前: 薔薇結晶 (ID: xurEHj3I)
- 参照: http://blogs.yahoo.co.jp/gran_fenrir/3077494.html
『眼〜eyes〜』
——N——
「次ぃ…?…カノン、パス」
「え、何で」
「眠い」
「寝るの!!?」
「もういいわ、カノン、よろしく」
眠いなら眠るのが一番、そう言ってジュリアは火檻を眠りへといざなった。
「次は、未来—mirai—だ」
「…知ってるわ。過去も知ってる。その人たち以外で」
「マジ?何処で知ったの?」
「本人達に会った。いいから次よ」
「次は日奈乃—hinano—。これは“弱点探し”ほど珍しくは無いけど、結構強力なPPスキル」
「…何?」
「“治癒(ヒーリング)”。でも日奈乃は光も使える」
「そう…以上かしら」
「いや、もう1人。鈴蘭—suzuran—が最後だ。これ凄いぞ」
「…何かしらね…“透明(ステルス)”とかかしら」
「違う。“探索(サーチャー)”」
「“探索”!?嘘…あのPPスキルが見つかったの!?」
「うん、見つかった。魔法陣の10倍以上の速さで物や人を見つけられる上に層を超えて物が見える」
「…何てスキル…恐ろしいわね」
「そんなもんかな」
「だったら私が1人、新しいPPスキラーを紹介してあげるわ」
「…誰」
「≪翠≫のマーク。…“魔物使い”よ」
「“魔物使い”!?」
「えぇ。さっき開花したばかりだから最新着情報よ」
「ありがとう。ちなみに4人」
「はいはい、持って行きなさい」
そう言って1000ミツァが入った袋を4つカノンに渡した。
6層目。
「良かったね、右腕治って!」
「あぁ。それにPPスキルも勝手に開花したしな」
「アレ…本当に無意識だったの?」
「…フィーラが腕の中に居た事しか覚えてないんだ…。その間に何があったかすら分からない」
フィーラとは、マークが4層目でテイクした【エンジェルウォリアー】の名前である。
※テイク・・モンスターを捕まえる事
「ふーん…。いいな〜!私PPスキルないのかも」
「そんな事は無いだろ。きっとサクラもあっという間に開花するさ」
「そうかなぁ…」
「“魔物操り(モンスター・ユーザー)”は小型しかテイク出来ないって言ってたよね」
「俺は何でもテイク出来る、らしいんだが」
「でもフィーラ可愛いねっ」
いきなり話題を変えて、ぎゅっとフィーラを抱きしめるサクラ。
【エンジェルウォリアー】はもこもこした白い毛で自らの体温を調整しているらしい。
「フィーラ気持ちぃぃ〜…!」
「フィーラ自身は結構驚いてるみたいだぞ」
「マジ!?」
「テイクしたらそのモンスターのセリフがダイレクトに頭に入ってくるんだ」
「へぇ…今何て言ってる?」
「…何も言ってないが、とりあえずサクラを観察してるみたいだな」
「ふぅ〜ん…」
フィーラを抱き上げてごろんと寝転がるサクラ。
ミーシャが見たらまたサクラみたいな反応をするんだろうな、と予想するマーク。
実際、そうなった。