二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナイレ 【薔薇の倉庫】 ( No.704 )
- 日時: 2011/04/30 11:47
- 名前: 薔薇結晶 (ID: AfTzDSaa)
- 参照: http://blogs.yahoo.co.jp/gran_fenrir/MYBLOG/yblog.html
『眼〜eyes〜』
——Q——
12層目。
「此処に来るのは久しぶりねぇ、彼らは元気かしら」
「…店の繁盛具合からしてきっと元気でしょうね」
ジュリアとエドガーは12層目のとある店の前に来ていた。
その場所は、≪デッド・オア・アライブ≫。≪ヴィレネイズ≫で3つあるカジノの内、一番人気が高いカジノ店だ。
「≪生きるか死ぬか≫、ですか。相変わらず物騒な名前ですね」
「まぁ…中はそこまで物騒な店ではないじゃない?」
「フッ、そうですね…」
キィ、と木製の扉を開ける。
すると、あの香りがジュリア達を包んだ。
「ど、独特よね、これって」
「そうですね…私はそんなに好きではないですが」
「あ、ジュリア!久しぶりだな!」
「そちらもお元気そうで」
茶色い眼の少年が2人、カウンターに立っていた。
1人はオレンジ色のバンダナをしている。公式でいう、円堂だ。
もう1人は水色の髪。眼は赤茶色だった。公式でいう、風丸。
「2人は今日もブラックジャックか?」
「いえ、今日はポーカーにするわ」
「へぇ…珍しいな、2人共ほとんどの日はブラックジャックなのに」
「Msジュリアは気分転換に変えるらしいですよ」
「よし、分かった」
「「皆さん!今から女王と騎士がポーカーを始めるぞ!!」」
「参加するなら今のうち!」
「あと3人!!」
そう言う風に、守と一郎太が店内で叫ぶ。
すると、1人少女がジュリアの横に座った。
「あら、久しぶりねぇ、エミリア」
「ポーカーは割と得意なんだ♪」
ブラックジャックは全然だけど、と付け足す。
少女の名はエミリア。左眼が黄色、右目が黒なので、9層目の≪黄≫の魔族だ。
その時に、一番左の席に少女が座った。
「!…貴女は…」
「何、私が座ったら不満なの?≪蒼≫がほざくんじゃ…」
エドガーが発言した途端に少女は反発した。
すると、カウンターから一郎太。
「アリス、此処では眼の色は何も関係ないんだ。その発言はやめていただきたい」
「…ごめん」
そして、エドガーとアリスの間に、あの男が座った。
「! 修也…!!」
「気分転換だ、気にするな」
「(嘘…≪黒≫の修也!?)」
「(驚いたわね、まさか“獄炎(アヴィスフレイム)”が参加するとは…)」
エミリアとジュリアがアイコンタクトで会話しているのが伺える。
ジュリアはいつもの鉄扇を口元に当てながら。
「じゃぁ、キャストも揃った事だ!」
「始めるぞ!」
「「生きるか死ぬかのポーカーを!!」」
「っと、その前に飲み物は?」
と、守が聞いてくる。
かなり長時間になると見たんだろう、飲み物を聞いてくるとは此処ではそう言う事だ。
「俺は『ガーネット・レイズ』」
「私は『サファイア・ローレイ』で」
「じゃぁ私もジュリアと同じで!」
「私は『マリンズ・アクア』でお願いします」
「私は…『琥珀酒』」
上から修也、ジュリア、エミリア、エドガー、アリス。
≪ヴィレネイズ≫では、飲み物の名前は宝石関係の物だ。
「駆留!頼む!俺達は『カーネリアン・ミィ』だ」
「…分かった」
青緑の眼の少女に一郎太が頼む。
「さぁ、始めるぞ」
「「死ぬ覚悟をして臨んでくれ」」