二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナイレ 【薔薇の倉庫】 ( No.724 )
- 日時: 2011/05/08 18:23
- 名前: 薔薇結晶 (ID: CekhHc8W)
- 参照: らむだーじゃん様の声がかっこよすぎ!聞いてみよう!←
『眼〜eyes〜』
——V——
「…何ですって?」
「事実なのですか?」
其処には4人の魔族が居た。
ジュリア、エドガー、カノン、火檻の4人。
「事実だ。私達がこの眼で目撃した」
カノンはジュリアとエドガーの言葉を肯定する。
そして、2人の目つきが変わった。
「エドガー」
「何でしょう、Msジュリア」
「どうやら*****にはお仕置きが必要のようだわ」
「≪ショートカット・セブン≫!」
ジュリアとエドガーが7層目に移動した後、カノンと火檻はまだその場に残っていた。
「ジュリアは恐ろしい女だ。人の恋心を許さないとは」
「彼女が恐ろしい事くらい分かり切った事。…生きてるといいわね、“黄金の剣”」
「“神桜”も…な」
ぶんっ、と7層目の草原に魔法陣が展開された。
「エドガー、さっさと探して頂戴」
「分かりました」
探索用魔法陣を展開し、とある人物を探す。
普段2つくらいまでしか展開しないエドガーも、今回は5つ展開している。
「…見つかりました。此処からは少々遠いですね」
「何処なの」
「中心街です」
「ハァ…≪ショートカット・緑の中心街≫!」
とんっ、と着地音が静かに鳴った。
「…居たわ」
冷酷な眼と冷血な声でジュリアはそう言った。
眼が捕えていたのはフィディオとサクラだった。
「エドガー」
「はい。…≪レイピア≫!」
すると向こうは空気を切り裂く音に気が付いたのか、魔法陣を瞬間的に展開した。
「なっ…!?ジュリア…エドガー…何で此処に…!?」
「フィディオ、貴方にはがっかりだわ。まさか≪緑≫と…ねぇ」
「≪蒼≫には許されない行為だわ」
「好きな人と一緒に居て、何が悪いのっ!!」
「…全く、貴方のせいかは知らないけど、≪緑≫までこんな事をほざいてるじゃないの」
「サクラの事を悪く言わないでくれ」
「言われたくないなら付き合うんじゃないわ」
「フィディオ、貴方を≪蒼≫から追放するわ」
「なっ、追放!?」
「当然の事だ。他の魔族と心を通わせるなど、許される行為ではない」
「でもそうねぇ…、1つだけ、考えてあげなくもないわ」
「何をだ」
「私に勝ったら、貴方達の行為は認めてあげる。ただし、私が勝ったらフィディオは追放よ」
「…」
「フィディオ…」
「分かった。やってやる…!!だが、2対2だ」
「…そう。いいわよ」
するとジュリアは魔法陣を展開し、メインメニューから連絡用魔法陣を発動。連絡先は…
「蘭丸君?」
≪ジュリアさん。何ですか?≫
「今からフィディオを追放するかしないかの戦闘を始めるわ。今すぐに『追放の印』を持って来て頂戴」
≪え…何で追放するんですか?≫
「他の魔族との交際」
≪…分かりました。持っていきます≫
「2対2の決闘(デュエル)を始めるわよ」
その場にはすでに≪緑≫の住人が集まっていた。
その中に居た1人の少年がサクラの名を呼んだ。
「どういう事です!?サクラさん!!」
「と、虎丸…」
「何で…≪蒼≫が3人も居るんですか!!」
「…私が悪いの。でもみんなに迷惑はかけないから!」
「始め(スタート)!!」
フィディオは開始直後にサクラに指示を出す。
「サクラは俺のバックアップを頼む!」
「分かった!」
対するジュリアとエドガーも。
「エドガー。遠慮はいらないわ、殺す気で行きなさい」
「御意!」
自然にフィディオVSエドガーの状況になる。
2人の片手には聖剣が握られていた。
もちろん、2人はすでにPPスキルは発動済み。
「さぁて、私は誰であろうと遠慮はしないわ。最初から全力でかからせてもらうわよ」
「私だって…フィディオを追放させたりはしない!!」