二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: イナイレ 【薔薇の倉庫】 ( No.828 )
日時: 2011/09/20 17:48
名前: 薔薇結晶 (ID: VxYVWOca)
参照: http://www.youtube.com/watch?v

『眼〜eyes〜』

——AS——









「天馬が遅れるそうだ、どうやら刺客と当たったらしい」

此方元6層目。円堂守、神童拓人を始めとする雷門のメンバーが揃っている。
その数30人以上。

「天馬の奴、誰と当たったんだ?」
「刺客の内の1人…と言う事は間違いないでしょう。問題は刺客が誰か…!!」


「多分アレはジュリア・クラウンやで」

「「ッ!?」」

「リカ…何で知ってるんだよ?」
「うちが≪銀≫って事は知ってるやろ?いきなり襲って来たんや。頑張って逃げてきたけどな」
「逃げてきたのかよ」
「じゃないとうち、殺されとったで」

「何ちゅうてもあの女、一気に30人くらい消しよったからな…!!」

その言葉を聞いて殆どの魔族が凍りついた。
そして、指揮官が動く。

「剣城、松風天馬の援護に行ってこい」
「久遠監督ッ!!?」

久遠道也。
先日≪闇堕の騎士団≫に乗り込んだ“氷結妖精”久遠冬花の義理の父。
デスゲーム攻略チーム≪反乱軍(レジスタンス)≫の指揮官。

「分かったのか?剣城京介」
「…分かりました、」
「剣城1人で良いんですか!?相手はあのジュリアさんですよ!?」

声を上げたのは霧野蘭丸だ。
同じく、久遠冬花、財前塔子、立向居勇気など≪蒼≫と≪青≫が反発する。

「彼女の武器の数、魔法のバリエーション、攻撃パターンのコンボ、そして未知数の魔力を考えると…」
「だよなァ…、何つったって≪蒼≫で太刀打ち出来た奴居ないもんな…」
「しかも並外れた力を持つ戦略家ですから…」

「だからどうした」
「剣城!!」
「そんな奴、俺が1発で仕留めてやる。文句あるか」
「行ってこい、剣城」
「はい」

そう言って剣城は元2層目である、宇宙(そら)を目指し、走る。
片手に堕剣を持って。


「そう言えば…虹彩と咲夜が来てないな…」
「確かに…、」
「いや、恐らく2人は…」

「「その通り。私/アタシ達は刺客よ/だ」」


「!!!」

木の上から2人の声がした。一斉に振り向く≪反乱軍≫。
七瀬虹彩、咲夜梓美は12,13番目の刺客だ。

「流石は久遠監督。私達が刺客だと勘付いてましたか、」
「まぁ当然と言えば当然だろうがな」

「虹彩!!」
「咲夜ッ!!」

「さァて…始めるかな、『魔族狩り』を…!!」
「此処は私が。アズは剣城を追って」
「分かった。1人も逃がすなよッ」
「出来るだけね」

アズが木の上を跳んで剣城を追い始めた。
空かさず久遠が指示を出す。

「円堂達は此処で七瀬を止めろ!!神童達は咲夜を追え!!!」

了解、と全員が叫ぶような大声で返事をする。
七瀬虹彩はニヤリと微笑う。

「…皆殺しにしてあげるッ!!!」


咲夜梓美はクスリと微笑う。

「返り討ちで全滅決定。生きては返さんッ!!」














「≪ヴィレネイズ≫って、本当に狭い…」

バチバチと火花が上がるその場所に立っているのは数人の少年少女。

「ルアンナさん、どうするんですか?」
「ぅん?、これからどうするかだって?…鍵は1本手に入れたし、『命の金剛石』入れられちゃったからあっちにゃ帰れないね」

ですよね、と1人の少女が返すと、爆発音。
その場所からそう遠くも無い。

「で…コイツの名前なんて言ってたっけ」
「確か…、あぁそうだ。アズキ、って言ってました」
「そうか…まぁ、安らかに眠れ」

そう言うと、ルアンナと言われた少々大人染みた彼女は身を翻した。
それに続く少年少女数名。




「≪地上世界≫を完全に≪地下世界≫の支配下に置く!!」