二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: FINALFANTASY—オリジナル— 〜白黒の魔術師〜 ( No.107 )
- 日時: 2011/02/07 19:55
- 名前: MILKターボ ◆xyJ9iZcsj6 (ID: /z9KW9Ro)
>>100突破記念・長編番外“狩人”
第壱章 〜Catch 【獲物】〜
岩の影に身をかくし、弓をぐぐ、と手前に引く。そして魔物_ゴブリン、と言われる種族_に矢の狙いを定め、
手を放し、矢を放つ。すると矢はまっすぐ飛んで行き、魔物の背中に刺さる。
「ぎゅおーっ、ぎゅおーっ」
助けを乞うているのだろうか_鳴きたてる魔物の首を、容赦無く短剣で切り落とす。
(あたしは、“狩人”。
情をほんの一瞬でも魔物にかけてごらん。[弱い]あたし達狩人は、簡単に命を奪われてしまうよ)
そう、自分に言い聞かせる。_罪悪感を、消すためだろうか。いや、そんな事は無い。狩人は、旅人とは違う。
旅人は、[様々]な目的を持って世界を旅をする。
だが、狩人の目的は[一つ]、魔物を狩る事。そのために、世界を廻るのだ。
狩人は、魔物を[狩る]事を生業にしている。
魔物だって、馬鹿ではない。ポーション_傷口をふさぐ物である_を持っていたり、強力な武器を持っていたりする。時には、[魔物自体が]何かに使える物だったりするのだ。狩人はそれらの物を[剥ぎ取り]、商人などに売る事で生計を立てている。
テイル
(_そう、あたしは狩人。“尻尾”の、一番弟子なんだ)
ウタ テイル
【最強】と謳われていた狩人、通称“尻尾”。
“尻尾”というのは、まるで動物の尾のように魔物を追い、狩る彼の姿からついた名である。
その“尻尾”が孤児のあたしを拾ったのは、五年前。
そして、彼の事を“師匠”と呼び始めたのは_確か、六年前ぐらいだったか?
…どうしてあたしは狩人になりたかったのだろう。
時々、そう思うときがあるけれど_いつも、答えは安易に出てくる。
アコガ
—あたしは、師匠の魔物を狩る姿に、憧れていたんだ—
いや、憧れていたって言っても、好きとかそういう類の物ではなくて、尊敬、っていう意味の憧れだけど。
「…って、あたし誰に話してんだ?」
誰もいないのに、首を傾げる。
<<作者より>>
えーと、次回に続きます。文字の量的にも限界があるので。
…っていうか何か、モンハンっぽくなってしまった気がする。雰囲気的に。
それから、弓矢なんて武器がFFにでてくるのかどうかもかなり怪しい。
_反省!!