二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: FINALFANTASY—オリジナル—  〜白黒の魔術師〜 ( No.136 )
日時: 2011/03/13 16:05
名前: MILKターボ ◆xyJ9iZcsj6 (ID: R/M39rbJ)

第六章 〜The cave of the wind 【風の洞窟】〜

              、 、 、 、 、
「ここが、風の洞窟…雲で出来た洞窟なんて、初めて見たわ。凄いね、レーヴェ」       、 、
飛空挺のプロペラが止まり、洞窟の前の、ちょっとした雲に着地する。不思議な事に、雲が硬い。
「さ、この雲から洞窟に飛び移るぞ。 …それっ!」

「この洞窟、不思議だな。隙間も見えないほど雲で埋め尽くされているのに、常に風を感じる…」
どんどん、歩いて行く。 サラは、
「…魔物よ」

「おかしいな…何年か前は、魔物なんていなかったのによ」
ハンマーを魔物に振り降ろしながら、ミトルは首をかしげる。
「だったらなおさら、急がないと_ケアル!_ね!」
ロスの傷口を回復しながら、サラが言った。

真っ白な壁____そこにポツンと、金の扉はあった。異様な光景だけど、何故だか神々しさを感じる。
「ここの奥に、風のクリスタルがある。だがこの扉、豚族が居ないと開かないんだ。
 と、いう事で…」

ミトルの指(豚に指なんかあるのか?なんて疑問はおいといて)が、金の扉に触れる。

ぎしぃぃぃ…………と、扉が開く____


___亜麻色の長い髪をなびかせ、[彼女]は風のクリスタルを握っていた。
「これが、風のクリスタル………第一の仕事完了っと」

「ちょっと!あんた、誰よ!」
レーヴェが、叫ぶようにして[彼女]を咎める。
「あたし?あたしは、」
[彼女]が振り返る。その瞳は、銀色。

「“銀色の瞳”のアリス。みんな、よろしくね?」

「なっ_____」
驚くサラ達、とは別にミトルは、

「シド!」

彼女___アリスの足元に倒れている、豚族の青年の名を呼ぶ。
アリスはふふ、と笑う。
「あら、[コレ]、あなたのお友達だったの?だったら返すわ。コレ、要らないし」

———ブチっ

何かが切れる音がした。